気がつけば糖尿病

糖尿病というものは、自覚症状がほとんどなくて、ある水準を超えると、合併症が発症して、失明や、壊疽から足の切断など取り返しのつかない病気になる恐ろしい病気です。
今回は、私自身が糖尿病になって、その治療を受けるようになった経緯を報告します。

随分前から、血糖値が高いことは、会社の健康診断の度に、指摘されていましたが、会社に強制力がないので、自覚症状がないまま放置していました。
それが、昨今のワークライフ・バランス(仕事と生活の調和)の影響で、一定の数値を超えると会社から経過報告を義務付けられることになりました。
会社の定期健康診断で糖尿病の要精密検査の判定が出て、会社から再検査を義務付けられました。

糖尿病の検査内容

健康診断で出た血糖値は何と320mg/dlという数値でした。今から7年前のことです。
健康診断を受ける際は前日の夜8時以降は絶食という条件なので、通常なら血糖値は低めに出るはずです。
空腹時血糖値は正常なら100mg/dl未満の数値なので、私の場合は、3倍以上だったわけです。

要精密検査なので、医療機関に行かなければなりません。
さっそく、会社の指定病院で血糖値測定を受けにいきました。
その時の、診断方法は、空腹時の条件で、血糖値をはかり、その1時間後と2時間後に採決してまた血糖値を測ります。

1時間後と2時間後の採血の際は、それぞれ75gのブドウ糖水溶液を飲み、その結果の血糖値がどのように変化するかをみて、より精密な判定をしようというものです。
この判定方法はブドウ糖負荷試験(GTT)と呼ばれるそうです。
空腹時血糖値が126mg/dl以上、ブドウ糖摂取2時間後の数値が200mg/dl以上の場合は糖尿病です。

結果、糖尿病と診断…

この検査で、医者からは立派な糖尿病だと診断されました。すい臓から分泌されるはずのインスリンの量が少ないとの診断です。
インスリンには、血糖値の上昇を抑える働きがあるので、インスリンが出にくいと当然、血糖値は上がってしまいます。

糖尿病になると、血液中のブドウ糖の比率が高くなり、血糖値が上がります。血糖値を下げるためには、インスリンが必要になるのです。
医者からは薬を処方される一方、食生活を改善するように指示されました。

医者
糖尿病の改善は、食生活が大切です。

糖尿病の改善方法

当時50代前半で、体重は、63kg。身長164cmなので、それほど肥満というわけではありませんでした。
医者からは食生活についても問診を受け、かなりの甘党であることを指摘されてしまいました。アルコールを一切飲まない習慣ですが、甘いものには目がありません。

甘党
甘党の人は糖尿病の注意が必要

まず、ダイエットに取り組むことにしました。
30代の頃から筋トレを欠かさず続けていたので、食事さえ改善すれば、体重を落とす自信はありました。
実際、週5日は筋トレをする習慣は30年以上続けていました。
30代の頃はボディビル大会を目指すほどハードにトレーニングをしたものです。
今思うとこれがいけなかったように思います。
筋肉を大きくするためには、食事の量も多めに摂る必要があります。
脂肪もつきますが体重を一旦増量し、筋肉を大きくしてから、減量していくのがボディビルダーのライフスタイルです。

この間、意識しないまま、血糖値も上昇していたようですが、あまり気にしませんでした。
タンパク質を多めにとれば、脂肪はつきにくいとの誤解もありました。
消費する以上のカロリーを摂取すれば、悪影響はないと大食いとトレーニングを続けていたのです。
40代中ごろには70kgまで体重を増やしました。
筋量は増えましたが、定期健康診断でも再検査などを求められるようになったのです。
今となっては後悔していますが、このころから食事に気を配っていれば、糖尿病の一歩手前で、踏みとどまれたかもしれません。
後悔先に立たずです。

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