糖尿病にかかると、それまでは便通の良かった人が急に便秘になったり、お腹を壊したわけでもないのに下痢になったりすることが良くあります。
これは、糖尿病の合併症である糖尿病性神経障害により、自律神経障害が進むと便秘や下痢を起こすことがあります。
便秘だけをおこすこともありますし、下痢だけの時もあります。
交互に繰り返す場合もあります。
自分が糖尿病だとは思っていない人に便秘や下痢が現れても、それを糖尿病には結びつけて考えず、せっかくの自覚症状を見過ごしてしまう糖尿病患者も少なくはありません。
前述したように、原因は、合併症の進行から現れてくるものです。
糖尿病性神経障害により、自律神経障害が進むと便秘や下痢を起こすことがあります。
糖尿病性神経障害を起こしている場合、胃の働きが不安定になってくるため、消化が早くなったり、逆に遅くなったりします。
消化器官というのは非常に微妙なスピード調整が必要で早くなると下痢傾向になり、滞って遅くなると便秘になってきます。
このため胃の働きが一定していないと便秘や下痢を繰り返す原因になります。
特に思い当たる原因等が無い場合で繰り返すようであれば糖尿病を疑う必要があります。
普通、下痢になるときって何かしらの原因があるものですから…。
他にも、食事制限が原因で、便秘になるケースもあるそうです。
治療としてカロリーや脂質を制限しなければなりません。
このような食事制限は便秘を引き起こす原因になってしまうのです。
食物繊維を含んだ低カロリーの食べ物を食べることです。
もし糖尿病と便秘を患った場合にはカロリーと糖質を控え、そして便秘解消に効果的な食物繊維を含んだ食事をとりましょう。
こんにゃく・海草などが効果的です。
このページでは、糖尿病の症状『便秘』について説明しています。
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監修:宮座 美帆
経歴&活動:
平成25年 臨床工学技士の資格取得。
同年より、広島大学病院に勤務し循環器・呼吸器・代謝内分泌などの疾患を対象に多くの仕事に従事し経験を積む。
現在は医療に関する執筆・監修をこなす医療ライターとしても活動中。
病院・クリニック・企業のHP内コラム等も担当し、読者のみなさまが「病院を受診するきっかけ」作りを積極的に行う。