糖尿病はなぜ発症するの?

糖尿病は怖ろしい病気であると学びました。
では、なぜ糖尿病になってしまうのでしょうか。

人間の身体は、食べ物や飲み物を摂取すると、ブドウ糖という一番小さな形にして血液中から全身の細胞に取り込まれます。 この血液中のブドウ糖の量で血糖値が変わります。

通常は血液中のブドウ糖の量は、ホルモンや神経系の働きによって、常に丁度良い幅に保たれるように調節されています。

食後には血糖が上がり過ぎないように、空腹時には血糖が下がり過ぎないようにと、身体が無意識に調節してくれているのです。

ブドウ糖の量がキーポイントなのですね。
人間の身体って、すごく良く出来ているのですね。

ところが、血糖値を調節するホルモンの中で、血糖値を上げるものはいくつか存在するのですが、血糖値を下げるものはインスリンしか存在しません。
これは、人間が誕生してから現在までの歴史上、飢餓状態であった期間が長いために、身体が飢餓に対処できるような身体になっていると言われています。

つまり、現代の飽食の時代は人類にとってはごく最近のことで、身体が対応(進化)していないのです。
現代人が普通の食生活を送るだけで、既に糖尿病に罹りやすい状態になっていると言ってもよいのかもしれません。

ここでのポイントは、『インスリン』ですね。
血糖値を下げるものはインスリンしか存在しないって、インスリンってとても重要な役割を担っているホルモンなのですね。

糖尿病の発症因子

過食は、インスリンが大量に必要になります。
インスリンは膵臓で分泌されますが、インスリンの分泌障害によって、インスリンが足りなくなって起こります。
インスリンの分泌能力は、複数の遺伝因子が関与しています。

一方で、生活習慣に起因する理由として、インスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性の問題があります。
インスリンが分泌されていても、一人分の仕事量がこなせなくなるということです。

インスリンの分泌障害とインスリン抵抗性がそろうと、糖尿病を発症します。
ですから、遺伝的に分泌障害のある人でも、規則正しい生活を送ってインスリン抵抗性が起きないようにすれば、糖尿病は発症しないということです。

やはりインスリンが重要ですね。
遺伝も関係していますが、なにより規則正しい生活をおくると糖尿病の予防に繋がるのですね!

日本人は欧米人よりもインスリン分泌能が低いため、食の欧米化によって糖尿病が発症しやすい状態にあります。
ですから、インスリン抵抗性を上げないようにするために、規則正しい生活と適度な運動が必要なのですね。

まとめ

サイトリンク