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食後の血糖値について その9

食後の血糖が高いと、どんな症状か?

食後高血糖の人、糖尿病でステロイド内服中の人、この方たちは食後のみ高血糖になります。
ですので、検査もわざと食後で採血をするようにします。
では実際、血糖が高いとどのような症状が現れてくるのでしょうか。

血糖値:200mg/dl前後 まだ自覚症状はありません。
血糖値:300~400mg/dl 血中の濃度が濃くなり喉が渇いて体が水分を欲しがります。
それにより、多尿となりこの時いっしょに糖分も排出されるため、体内から一気にエネルギーが抜けたことにより疲れを感じます。
血糖値:500mg/dl以上

常にボーっとした感じで、頭がハッキリしません。
極端なインスリン不足から高血糖となり、高ケトン血症、アシドーシスが起こってくるのです。
すると、吐き気、嘔吐、重症化すると糖尿病昏睡となり意識消失がみられます。
これを糖尿病ケトアシドーシスといいます。
直ちに病院へ救急搬送の要請をお願いします。

高浸透圧高血糖症候群
これは、顕著な高血糖と脱水が原因の高浸透血症によって生じる循環不全です。
昏睡になるということはまれです。

食後と食前の血糖値で重要なのは?

糖尿病の人は、自己血糖管理に用いる簡易血糖測定器を使用して血糖のコントロールをしていきます。
ですが基本、食前のみの血糖を測定します。
これはインスリンを打つためです。
インスリンを打つ回数と血糖を測定する回数はリンクしています。
ようするにインスリンの回数に応じて血糖を測定する付属の針やチップの数もおのずと決められてくるのです。
通常、採血時の血糖は静脈血ですが、簡易血糖測定器の場合は指で測ります。
毛細血管を使用しての数値になるため、10~20㎎/dl程高くなるのです。

食事を食べる前と食べた後では、食後の方が血糖値は上昇することについて、すでに述べてきました。
そのなかで、もっとも重要なことは血糖の急激な上昇を防ぐことに尽きると言えます。
最近では「ペットボトル症候群」といった若い肥満体系の人にみられるケトアシドーシスが注目されています。
これは、炭酸飲料、スポーツドリンク、果汁飲料水、こういった糖分を多く含む飲み物を、日頃から水の代わりに摂取していることにより、血糖が急激に上昇する結果ケトアシドーシスとなり昏睡に陥ってしまうのです。

血糖のコントロールは糖尿病患者にとって一生の課題であり、目標でもあります。

そのための食事管理や運動療法なのです。
また、自宅ではなんとか自炊によって血糖をコントロールできたとしても、友人に会う、同窓会など人間関係の付き合いは欠かせません。
そういった誘惑が日頃の努力を皆無にしてしまうキッカケになるのです。
そこで、外食に必要なポイントを知ることです。
外食には大体メジャーなメニューが決まっているものです。
そのカロリーを覚える。
またはメモするなどしておきましょう。
1日に摂るカロリーは1600キロカロリーですから、どれくらいの量を摂ればいいのか計算は出来るはずなのです。
そして血糖管理は、合併症を防ぐうえで大きな意味を持つのです。

ペットボトル飲料

食後にシナモンを摂取すると、血糖を下げられる?

スパイスの一種である「シナモン」には血糖を下げる効果があります。
糖代謝を活発にする働きがあり、また交感神経に刺激を加えることでエネルギーを高める作用があります。
実際の研究報告では、2型糖尿病患者の血糖値を下げたという報告も上がっているのです。
これは「紅茶」の回でもお伝えしましたが、シナモンにも消化酵素であるαアミラーゼ、αグルコシターゼがあり紅茶同様に、食べ物として入ってきたデンプンを分解してブドウ糖の量を減らしてくれる効果があるためです。
糖尿病患者の中には、このシナモンのサプリメントを摂取して低血糖になった人もいるのです。
さらに日常化することで肝障害を起こす可能性も注意喚起されています。

糖尿病を予防・改善する!

糖尿病の予防・改善には、血糖値のコントロールは必須と言われています。 運動・食事制限等が大切になってきます。 しかし、急に生活習慣を変えれない方も多いと思います。

糖尿病はとても恐い病気です。放っておくと様々な合併症を引き起こしたりと、大変なことになります。 糖尿病予備軍の人も同じです。放っておくと糖尿病になってしまいます。

そこで、まずは手軽にはじめられることからはじめてみませんか? 紹介するのは、糖尿病の予防・改善に役立つサプリメントです。

効果について、このページ『血糖値をコントロールするサプリメント』でまとめています。 是非、手遅れになる前にお試しくださいね。

この記事を監修した人

監修:宮座 美帆

経歴&活動:
平成25年 臨床工学技士の資格取得。
同年より、広島大学病院に勤務し循環器・呼吸器・代謝内分泌などの疾患を対象に多くの仕事に従事し経験を積む。
現在は医療に関する執筆・監修をこなす医療ライターとしても活動中。
病院・クリニック・企業のHP内コラム等も担当し、読者のみなさまが「病院を受診するきっかけ」作りを積極的に行う。

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