トップページ >> 糖尿病の症状 >> 情報としての「足の痺れ」の考え方
どの書籍・インターネットサイトにおいても、糖尿病の記事を扱う場合はその初期症状と言われるものが記載されています。
その中で足について触れるものは多く、それだけ糖尿病という病気は、足にその症状を呈する割合が多いのだと解釈出来ます。
そして、書籍・インターネットサイトに「足に現れる症状」を記載する場合、多くは「足の痺れ」と記載します。
理由はやはり、症状が現れる割合の高い足の症状の中で、さらに多く現れる症状だからだと判断出来ます。
しかしそのように記載してしまうと、「足の痺れ」が無ければ大丈夫と思われる方も多く発生してしまうのも事実です。
足に現れる症状の中で「その他のもの」であった場合、糖尿病か否かの判断で迷い、結果診断が遅れてしまうケースも多々あるのではないでしょうか。
では一体、何故「足の痺れ」と統一してしまうのでしょう?
それは「足が糖尿病を示す症状」が極めて多くあり、その症状の多くは「通常であれば気にする必要のない症状」だからです。
それともうひとつ、足の痺れは「持続する」というのもあります。
足が糖尿病を示す場合、その根底には「神経障害」と「血流異常」があります。
神経障害や血流異常によって起こす症状というのは非常に多岐に渡り、軽症と言えるものから重傷と言えるものまで幅広いと言えます。
- 足の病変の例を下記に記載ます
- 「痺れ」
- 「感覚の低下」
- 「つりやすくなる」
- 「灼熱感」
- 「冷感」
- 「麻痺」
- 「刺されるような痛み」
- 「靴ズレ」
- 「巻爪」
- 「水虫」
- 「タコ」
- 「ひび割れ」
- 「乾燥肌」
- 「爪肥厚」
・・・キリがありません。
- 糖尿病による足の症状を挙げるとキリがありません
しかもこの多くは、前述したとおり「通常であれば気にする必要のない症状」です。
これら症状の多くは、現れたところで大半の人間が無視するでしょう。
足に水虫やタコ、ひび割れや巻爪が出来たところで、それを気に掛ける人間がどれほど居るのでしょうか?
夜中足がつったところで、それが治まればすぐに眠り、朝になれば忘れる事でしょう。
感覚低下や麻痺に関しては、足を負傷しても気付かないというのが極めて特徴的であり、ひどい傷を負ってもその負傷に気付かないという点は、当人を恐怖に駆るには十分なものです。
それに感覚低下や麻痺にまで進行すれば、多くの場合糖尿病はかなり進行しています。
よって、その他の症状も現れていると考えるのが自然であり、感覚低下の症状を自覚した場合は直ちに病院へ赴き治療を受ける事になるでしょう。
しかし「足の痺れ」だけは、これら足の症状の中で唯一中間的なものとなります。
長時間持続する上にしつこく繰り返し、水虫やタコ等とは違い「自分の身体に異変が?」と疑惑で揺れてしまうのです。
こうなると、糖尿病を普段全く気に掛けない方であってもさすがに意識し始めます。
しかし、いくら長期間だからと足の痺れ程度で病院に行くのは・・・と、悩ませるのが「足の痺れ」という症状なのです。
要するに、書籍・インターネットに記載されている足の症状を一括りにした「足の痺れ」という表記は、長らく糖尿病を扱ってきた人間の、上手く恐怖の心理を突いた書き方なのだと言えるでしょう。
足の痺れを糖尿病初期症状と記載するのは、恐怖を駆り診察を受けさせる為の後押しをしているのです。
これにより、糖尿病の情報を仕入れる際は「足の痺れ」と記載されていてもそれだけに着目せず、足の症状は多岐に渡る事を知り得た上で自分の今の症状と照らし合わし、診察を受けるか否かの判断を行うのが良いでしょう。
もっとも、何かしら症状が現れた時点で診察を受けるのがベストなのですが、お財布の不安もありますし馬鹿にならないのが現実なので、hba1cが低ければ年1回、高めであれば年2回定期で行うのも良い判断です。
糖尿病の予防・改善には、血糖値のコントロールは必須と言われています。 運動・食事制限等が大切になってきます。 しかし、急に生活習慣を変えれない方も多いと思います。
糖尿病はとても恐い病気です。放っておくと様々な合併症を引き起こしたりと、大変なことになります。 糖尿病予備軍の人も同じです。放っておくと糖尿病になってしまいます。
そこで、まずは手軽にはじめられることからはじめてみませんか? 紹介するのは、糖尿病の予防・改善に役立つサプリメントです。
効果について、このページ『血糖値をコントロールするサプリメント』でまとめています。 是非、手遅れになる前にお試しくださいね。
この記事を監修した人
監修:宮座 美帆
経歴&活動:
平成25年 臨床工学技士の資格取得。
同年より、広島大学病院に勤務し循環器・呼吸器・代謝内分泌などの疾患を対象に多くの仕事に従事し経験を積む。
現在は医療に関する執筆・監修をこなす医療ライターとしても活動中。
病院・クリニック・企業のHP内コラム等も担当し、読者のみなさまが「病院を受診するきっかけ」作りを積極的に行う。
-
-
- 糖尿病の症状
- 糖尿病は症状が現れた頃では「遅い」
- 糖尿病で最も初めに出る症状について
- 糖尿病の種類と各症状について
- 糖尿病の症状で気になる皮膚の5大症状
- 糖尿病の症状が現れるライン
- 糖尿病の症状で気になるしびれとは?
- 糖尿病諸症状の中で割合の少ないもの
- 糖尿病からくるかゆみとは
- 糖尿病とめまいの関係性
- 糖尿病の初期症状として気づきやすいのが「足」の異変です。
- 糖尿病の一般的な症状とその原因
- 糖尿病と頭痛、両者の関連性とは?
- 情報としての「足の痺れ」の考え方
- 糖尿病の症状「目」について
- 糖尿病と便秘
- 糖尿病と高血圧は仲良し!?
- 糖尿病の合併症
- 糖尿病の症状の中で最も怖い合併症
- 糖尿病になってしまうと、合併症の恐怖が歩み寄る
- 糖尿病白内障とは
- 糖尿病の「初期症状」の考え方
- 糖尿病の自覚症状
- 糖尿病の見逃してしまいがちな汗の症状
- 糖尿病の症状が出る兆候はあるのか?
- 糖尿病患者が感染症に罹りやすい理由とは
- 糖尿病の合併症により透析が必要になる!?
- 糖尿病は症状が出たら手遅れ
- 糖尿病網膜症も初期の頃は自覚症状がありません
- 糖尿病腎不全から人工透析を回避するには
- 糖尿病の症状と水虫の関係
- 糖尿病による多尿の原因は、血液の浸透圧が高いため
- 糖尿病患者が食事に注意していないのに体重減少
- インスリンが不足した時に起こす『糖尿病ケトアシドーシス』
- 糖尿病の症状として、意識障害と昏睡を起こしてしまう原因とは
-
-
-
- 糖尿病の症状チェック
- 糖尿病の自己診断
- 糖尿病の前兆
- 糖尿病の検査方法
- 糖尿病の基本的な検査は血液検査でわかる
- 糖尿病の検査は血糖値よりも『HbA1c』を重視
- 糖尿病を簡単にできるチェックできる血糖自己測定
- 糖尿病の検査【献血・入院・空腹時血糖・健康診断・結果】
- 糖尿病の検査【国際基準・子供・高校生・食事・水】
- 糖尿病の検査【生理・炭酸・タバコ・朝食・注意事項】
- 糖尿病の検査【点数・低血糖・尿糖・妊娠・日数】
- 糖尿病の検査【年齢・妊婦・猫・前日・脳梗塞】
- 糖尿病の検査【頻度・副作用・ヘモグロビン・保険適用・末梢神経障害】
- 糖尿病の検査【目・網膜症・予備軍・幼児・ご飯】
- 糖尿病の検査【前日・絶食・1.5ag・1型、2型・75g】
- 糖尿病の診断は、どの検査項目で行うの?
- 定期的な血液検査とできることから始めよう
- HbA1cはいくつで糖尿病と診断されるのか?
- 糖尿病が気なる時には、病院で検査をする必要がある
- 糖尿病の検査基準と自宅でできる糖尿病検査
- 糖尿病の検査をして様々な項目がある
- 糖尿病は『血糖値をコントロール』できるかどうか
-
-
-
- 糖尿病の治療
- 糖尿病と運動
- 糖尿病治療の流れと注意点
- 糖尿病治療に大切な食事と飲み物
- 糖尿病治療に注意すべき点【運動・体重・HbA1C・糖質制限・アルコール】
- 糖尿病治療に注意すべき点【高血圧・低血圧・低血糖・昏睡・体重増加】
- 糖尿病と併発する症状についてとケース別治療
- 年代別糖尿病の治療
- 糖尿病患者にとっての足の管理と治療について
- 糖尿病の新しい改善方法
- 再生医療技術の発達によって不治の病、糖尿病も完治する?
- 糖尿病とグリコアルブミン
- 尿糖を定期的に測定して気になる糖尿病を迎え撃とう!
- 糖尿病の方がよくある様な合併症とその治療
- 2型糖尿病の治療の流れ
- 家族の実体験からの治療と心理状態
- 糖尿病の治療を開始したら、低血糖に注意!
- 糖尿病は治すより予防が大事
- 糖尿病の目を中心とした合併症についてのまとめ
- 食事療法と運動療法の併用が、HbA1cを下げる
- 長期治療を行うことで現れる糖尿病治療
- 高齢者の糖尿病と認知症について
- ペットに関する糖尿病治療について
-
-
-
- 血糖値について考える
- 血糖値を上昇させない飲み物
- 血糖値に対して効果的な運動
- 血糖値を下げるために、食事で注意したいこと
- 血糖値を下げる生活の工夫
- 血糖値を下げる効果のある意外な食べ物
- 血糖値を下げる効果のある意外な食べ物 その2
- 血糖値を下げる効果のある意外な食べ物 その3
- 血糖値を下げるために甘味料のことを知っておきましょう。
- 血糖値を下げる物質とは?
- 血糖値を簡単に下げる方法はある?
- 日々の生活の中で血糖値を下げる取り組み
- 血糖値を簡単に下げる方法はある?
- 血糖値を下げるためには…
- 血糖値を下げる運動 - 室内での運動や時間帯について -
- 血糖値を下げる運動について詳しく解説!
- 血糖値と食生活について - お菓子・お酒・おやつ -
- 血糖値と一緒に考えたい身体の健康 - ノンカフェイン・トクホ・妊婦 -
- 血糖値を下げる栄養素とは?
- 血糖値を下げる食品。お酢について
- 血糖値を下げるのにウーロン茶は効果的?
- 血糖値を下げる漢方薬はある?
- 血糖値スパイクとは - とは・原因・症状・対策・予防 -
- 血糖値に関する記事 - 正常値・アメリカ・インスリン・単位・血液検査 -
- 血糖値に関する記事 その2 - 15分ウォーキング・甘い物・汗・足踏み・インスリン注射 -
- 血糖値に関する記事 その3 - 運動ダイエット・食べ物・エアロバイク・おやつ・上昇を抑える -
- 血糖値に関する記事 その4 - お風呂・お茶・お酢・カレー・間食 -
- 血糖値と食後1・2・3時間後について - 正常値・妊婦・妊娠糖尿病・食べ始め・食べ終わり -
- 血糖値と食後1・2・3時間後について - インスリン注射・血糖値が低い・血糖値が高い・空腹時・理由 -
- 血糖値と食後1・2・3時間後について - ピーク・運動・推移を知る・30分後・眠気 -
- 食後の血糖値について その1 - 嘔吐・家事・カフェイン・気持ち悪い・改善 -
- 食後の血糖値について その2 - 急上昇原因・対策・空腹時・果物・黒酢・血圧 -
- 食後の血糖値について その3 - 血液検査・ケーキ・健常者 -
- 食後の血糖値について その4 - 献血・健康な人・コーヒー -
- 食後の血糖値について その5 - 紅茶・コーヒー・コントロール -
- 食後の血糖値について その6 - 子供・下げる方法・食後何分で血糖値に? -
- 食後の血糖値について その7 - 下がる時間・下がらない原因・散歩 -
- 食後の血糖値について その8 - 食後3時間・食後の採血・飲み物 -
- 食後の血糖値について その9 - 症状・食前・シナモン -
- 食後の血糖値について その10 - 正常な数値・睡眠・筋トレ -
- 食後の血糖値について その11 - 食後と食前の差・食間・消化時間との関係 -
- 食後の血糖値について その12 - ストレッチ・睡魔・酢 -
-