トップページ >> 糖尿病の治療 >> 糖尿病の治療を開始したら、低血糖に注意!

糖尿病と言えば、太っている人?

低血糖って、血糖値が低いことですよね?
糖尿病は高血糖状態が続くことだと思いますが、では低血糖はいい状態なのでしょうか?

考える
糖尿病と低血糖?

糖尿病の治療は運動療法・食事療法の他に、内服とインスリン治療とがあります。
運動療法と食事療法だけなら、低血糖になることはありません。
ところが内服とインスリンを導入すると、高血糖にならないように、それでいて血糖を下げ過ぎないようにしなくてはならないのです。

内服薬の中には、食後高血糖を是正するために吸収をゆるやかにするものから、膵臓でのインスリン分泌を促す薬もあります。
インスリンだけでなく、内服薬でも低血糖になることが十分あり得るのです。
もちろんインスリンはダイレクトに血糖値を下げます。
超速攻型のインスリンを打っておいて、食事が遅れたり少ししか食べられなかった場合には、食事による血糖上昇よりも早くインスリンの作用が出てしまい、低血糖発作を起してしまいます。

低血糖発作を起す前に、空腹感や手足の冷汗で気が付く場合があります。
その場合はブドウ糖を飲む等の対処をすることで、低血糖が改善されます。
しかし、中には全く無症状のまま低血糖発作を起してしまう人もいます。
糖尿病による神経障害は、低血糖発作による自覚症状を感じにくくしてしまうのです。

空腹
低血糖発作を起す前に、空腹感や手足の冷汗で気が付く場合がある

低血糖を起こすとどうなる?

低血糖になったらブドウ糖を足せばいいし、インスリンを導入したらたくさん食べていいんじゃない?…それは大きな間違いです。
高血糖と低血糖を繰り返すということは、コントロールが付いていない証拠です。

低血糖を起こしても適切な処置が施されないと、昏睡状態になり脳にダメージが加わります。
脳への栄養はブドウ糖しかないので、まず先にダメージが来るのです。
低血糖は脳に障害を遺してしまうことがあるので、高血糖よりも危険なのです。
また、運転中や危険な作業中に低血糖発作を起したら、大事故になってしまいますね。

交通事故
運転中や危険な作業中に低血糖発作を起したら大事故になってしまいます

やはり糖尿病は、食事療法と運動療法でコントロールできるのがベスト
薬に頼ろうとすると、やはり弊害はつきものなのです。
しかし、既に危険な値が出ている場合には、医師の勧める通りに治療しなくてはいけませんよ。

まとめ

  • 糖尿病の治療は運動療法・食事療法の他に、内服とインスリン治療とがある
  • 超速攻型のインスリンを打って、食事が遅れたり少ししか食べられなかった場合、食事による血糖上昇よりも早くインスリンの作用が出てしまい、低血糖発作を起してしまう
  • 低血糖発作を起す前に、空腹感や手足の冷汗で気が付く場合がある
  • ブドウ糖を飲む等の対処をすることで、低血糖が改善
  • 低血糖を起こしても適切な処置が施されないと、昏睡状態になり脳にダメージが加わる
  • 低血糖は脳に障害を遺してしまうことがあるので、高血糖よりも危険
  • 食事療法と運動療法でコントロールできるのがベスト

糖尿病を予防・改善する!

糖尿病の予防・改善には、血糖値のコントロールは必須と言われています。 運動・食事制限等が大切になってきます。 しかし、急に生活習慣を変えれない方も多いと思います。

糖尿病はとても恐い病気です。放っておくと様々な合併症を引き起こしたりと、大変なことになります。 糖尿病予備軍の人も同じです。放っておくと糖尿病になってしまいます。

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