食後の血糖値について その6 - 子供・下げる方法・食後何分で血糖値に? -

食後、子供の血糖値は大人と違う?

子供は大人と違い、まだ成長過程にあります。
要するに、臓器も未発達なのです。
子供でも臓器として完成されているのは、脳だけと言われています。
子供も、大人同様に空腹時血糖100mg/dl未満、126mg/dl以上が小児糖尿病の基準となります。

食後血糖は140mg/dl未満が正常 200mg/dl以上が小児糖尿病の基準となります。

最近、キレる子が増えてきた。
イライラしている子供が多い。
学校から帰ってきたと思ったら、ゲームばかりして全く外で遊ばないし、それなのに疲れるなんて・・信じられない。
いまの子供ってみんなそうなのかしら?
お母さんの嘆き声がきこえてきます。
いえ、もしかしたら、お宅のお子さん低血糖症が原因かもしれません。
ではなぜ子供は、低血糖を引き起こしてしまうのでしょうか。
それは、なんでも手に入る社会がもたらす現代病なのかもしれません。
通常の食事はあまり食べない。
その代わりに甘いものをたくさん食べる。
お菓子に、ジュース、コーラ、 ご存知のようにこれらは糖分がたくさん含まれています。
体格の小さい子供が、大人以上に糖分を摂取したらどうなるでしょうか・・エネルギーに変換される?若いから大丈夫?
いいえ、実はこうして、たくさんの糖分を摂った子供は体内で栄養として吸収するために、グルコースにまで分解されていきます。
もちろん、この過程は大人も同様です。
しかし量が違います。
たくさんのグルコースは小腸で吸収され血糖をどんどん上げていきます。
上がった血糖を下げようとしてすい臓からインスリンというホルモンが大量に分泌されるのです。
そうして、血糖は急下降し、低血糖になるのです。
先にも述べましたが、子供の臓器は未熟で安定がはかれない状態です。
臓器はこれからも、わたしたちの体を休むことなく守り、働いてくれるのです。
そのことをまず、大人がしっかりと認識し、子供の健康と成長を守るために生活習慣をあらためなくてはならないのです。

お菓子を食べる子供

食後、血糖を下げる方法は?

高血糖の人はインスリンの分泌量が低下し、血液中にブドウ糖がたまって引き起こされてしまいます。
『だったら、インスリンを増やすことが出来ればいいじゃない!』
インスリン注射ありますよ。
糖尿病治療のひとつです。
でも、ここまでしなくても食事で補充してあげられるかもしれません。
インスリンの材料となるミネラルには「亜鉛」や「クロム」という栄養素があります。
これを食事に取り入れるといいでしょう。

「亜鉛」は200種類もの酵素の構成成分でインスリンの材料になります。
また、お肌や髪の細胞に必要な栄養素でもあります。

「クロム」はインスリンの分泌を促す耐糖因子の構成成分です。
また、脂質の代謝 を改善することで、血液をサラサラにしていく効果も持ち合わせています。

「亜鉛」や「クロム」を容易に取り入れるなら、納豆が効果的です。
食事に納豆を1パック足すだけで、インスリンの材料を補い血糖コントロールができるのです。

その他「亜鉛」を含む食品(15mg/日)
牡蠣、レバー、うなぎ、チーズ、アーモンド、黒米、緑茶
その他「クロム」を含む食品(30㎍/日)
バジル、青のり、干ひじき、干わかめ
*必要量は微量です。
無理なく食事でコントロールできる量です。

牡蠣

血糖値は、食後何分で血糖値になる?

健康な人であれば、食後約1時間もすれば血糖値は最大となります。
その後は緩やかなカーブを描き徐々に下がっていきます。
また食後2時間値の血糖は、正常:140mg/dl未満。
ちなみに、境界型は140~200mg/dl未満 糖尿病型200mg/dl以上。
こういった面も、検査の際に判断されます。
食後2時間以内の採血の時は、必ず医師や看護師にいつ、どれくらい食事をしたのかを伝えましょう。

そうする事で、後の検査データも考慮されてくることになります。

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