食事をしてから3時間以上も血糖値が高い状態。
随時血糖が200mg/dl以上であれば、もしかしたら、それだけで糖尿病の診断が下されるかもしれません。
通常の血糖値は1時間でピークとなり2時間もすれば食前の血糖値近くまで戻ります。
しかし、糖尿病の人は3時間たっても、まだ血糖が高いままなのです。
人間は炭水化物をエネルギー源として活用しています。
車でいえば、ガソリンのような感じです。
それを消化し、ブトウ糖に変え小腸から吸収し肝臓に運ばれます。
そして血液と共に全身の組織(筋肉、臓器)に運ばれます。
また、人間の糖代謝はそれだけではないのです。
例えば、ダイエットなどで、極度の食事制限や(最近はやりの糖質ダイエット)、エアロビクス、ボクササイズなどの激しい運動をすると臓器が活動により、肝臓や筋肉に取り込まれていたブトウ糖が血液中に排出され、まず体内の糖分が燃焼されます。
そして、そのあと脂肪の燃焼が始まるのです。
それとは逆に、食べすぎなどで血中のブドウ糖が多くなってしまうと、細胞の中に取り込んで調整をかけています。
これが、インスリンの働きなのです。
このインスリンの働きが悪くなり、慢性的な高血糖状態となっている。
もし、そのような状態で未治療ならば、直ちに内分泌科に受診をお勧めします。
高血糖は放っておくと大変危険です。
血液は、いわゆる「ドロドロ血」状態。
その「ドロドロ」は血液の流れを妨げ、血管壁に付き、動脈硬化を起こしていきます。
やがて、血管壁についた血餅が剥がれ、血栓となり血管を詰まらせる梗塞をおこすのです。
これが、心筋梗塞、脳梗塞の機序です。
また、糖尿病になると3大合併症がいずれ生じてきます。
網膜剥離、神経障害、腎不全です。
このうちの網膜剥離と腎不全も実は、動脈硬化が原因です。
人間の組織はすべて血液にのって栄養や酸素を供給するのです。
「こんなはずじゃなかった」と後悔しないように、自分を振り返ることも大切です。
血糖を測る採血にはいくつかの項目があります。
沖縄の果物で知られている、シークワーサージュースには血糖値低下作用があるとされています。
抗酸化作用のあるポリフェノールがたくさん含まれていて、血糖が下がる効果だけでなく、美肌や疲労回復、動脈硬化にも効果があるようです。
もう少し、本格的で効果のあるものでしたら「ノニジュース」があります。
ジュースですが薬と思って飲んでください。
ポリネシアを原産地として、生命力の強い植物から薬としても使われるほどです。
ですが、おいしくありません。
ノニには、細胞の再生を促す力が備わっており、これがノニ特有の成分「プロゼロニン」効果によって血糖が下がったと考えられています。
実際に多くの症例が出ているのだから驚きです。
監修:宮座 美帆
経歴&活動:
平成25年 臨床工学技士の資格取得。
同年より、広島大学病院に勤務し循環器・呼吸器・代謝内分泌などの疾患を対象に多くの仕事に従事し経験を積む。
現在は医療に関する執筆・監修をこなす医療ライターとしても活動中。
病院・クリニック・企業のHP内コラム等も担当し、読者のみなさまが「病院を受診するきっかけ」作りを積極的に行う。