健康診断で欠かせない検査項目に、尿検査があります。
これは、尿の状態を知ることで、様々な疾患を発見することが可能だからです。
特に、糖尿病ではないかを調べる時には、有効なものになります。
今回は、正常な尿と糖尿病の尿の違いについて調べてみました。
色は淡黄色や麦わら色がほとんどです。
これは、胆汁や食べたものの色素が溶け出して出来た色になります。
季節や摂取する水分の量によって、多少色の濃さが変化するでしょう。
栄養ドリンクや薬などを服用することによって、色が変化する場合もあります。
量は成人の場合、1日に0.8から1.5リットルが平均です。
この量は、水分の摂取量によって変化します。
平均的な排尿の回数は1日に4から6回です。
それ以上の人は、頻尿に悩んでいると言えるでしょう。
また、正常な尿の場合、ほとんど臭うことはないのです。
もちろん体調によっては、若干アンモニア臭が混じることはあります。
泡立ちもほとんどありません。
あってもすぐに消えてしまいます。
色は、ほとんど無色か非常に薄い淡黄色です。
糖尿病の方は、喉の渇きを覚えやすくなる傾向にあります。
多くの水分を摂取することで、胃液が薄められやすくなるのです。
その影響でトイレに行く回数が増え、尿の色は無色に近い薄い色になるでしょう。
臭いは甘い、または甘酸っぱい臭いが特徴です。
糖尿病の方の尿には、血液中の糖分が吸収されずに排出されます。
そのため甘い、甘酸っぱい臭いがするのです。
尿がきめ細かく泡立ち、なかなか消えません。
尿の泡立ちは、正常な方でもたまにありえます。
しかし、時間が経てば泡が消えてしまうのが普通です。
糖尿病の、合併症である糖尿病性腎症が出ている場合、糖分だけでなくタンパク質も尿に出ます。
そのため尿の粘度が増し、より泡立った尿が出るのです。
これは、尿に少し粘りけが出てきてくることが原因です。
イメージとしては、メレンゲを作る時の粘りのようなものでしょうか?
あまり長く続く時は、一度病院で検査を受けて下さい。