食後の血糖値について その12 - ストレッチ・睡魔・酢 -

食後にストレッチをすると血糖値はどうなる?

ストレッチには、全身の筋肉をほぐす(柔らかくする)効果や、脂肪燃焼効果、血流を良くする効果、呼吸を整える効果、ストレス解消の効果、自律神経バランスを改善する効果などがあります。
また、筋トレやウオーキング前に行うことで運動効果を更にたかめる上、ケガの防止や血糖の改善にもつながります。
ストレッチというと、どのようなものから始めたら良いか焦ってしまいがちですが、決して激しい運動のことではありません。
柔軟性を高めるものですので、かかとの上げ下げだけでも効果はあるといえるのです。
軽い屈伸運動でも効果はあります。
また、小学校の頃に行っていた、朝のラジオ体操なども取り入れやすいストレッチとして、また注目され始めています。

食後に睡魔・・・。この時血糖値は?

食後の眠気の原因のひとつに低血糖があります。
なぜ、食後なのに低血糖と思われるでしょうが、きちんとした生理学的理由があります。
まず、低血糖とは血液中にブトウ糖が不足している状態のことを言います。
ブトウ糖が不足した状態では、当然脳にも栄養が回らず、活動は低下します。
その結果睡魔に襲われ、眠ってしまうのです。
食事をしてから血糖値が急激に上昇します。
それを下がるためインスリンが大量に分泌されるのです。
そうした結果に引き起こされた低血糖であり、眠気であるのです。
その背景にあるのは、食事の内容です。
炭水化物中心の食事内容の場合このようなケースが生じるのです。
ブトウ糖の原料は言うまでもなく「炭水化物」です。
炭水化物に偏った食事は低血糖を招くと覚えておきましょう。
そして、血糖を急激に上げないような食事の仕方が大切です。
以前もお伝えしたかと思いますが、食べ方の順序で血糖の上昇を抑えることができます。
まず、消化の悪い食物繊維、次に消化に時間のかかるタンパク質、そして最後に炭水化物です。
食事の時間もゆっくり、よく噛んで頂きましょう。
外食の時などはGI値を参考にしたり、カレーやオムライスなどの時にはサラダを足してみたり少し工夫をするだけで極端な血糖の上昇を防ぐことが出来のです。
ぜひ試してみてください。

食後に酢を摂取すると、血糖値はどうなる?

酢に含まれる「酢酸」という成分には高血糖や高血圧、高脂血症をも改善する効果があるのです。
例えば、酢の物を食べたとします。
そうすると、酢酸の働きによって、一緒に食べた食物が胃から小腸へたどり着くまでに時間がかかり、小腸でブトウ糖の吸収は遅くなります。
結果、食後の血糖値の上昇は緩やかとなるのです。
また、同じように酢 には生活習慣病の一つである、高血圧の予防に加え、血液をサラサラにする効果もあり、高脂血症の予防、改善する効果が期待されています。
生活習慣病は、その名の通り、日常生活における習慣が招いた病気のことです。
特に糖尿病の人は、他の生活習慣病も合併しやすい傾向にありますので注意が必要です。
酢を上手く食生活に取り入れるのは、意外と簡単です。
先ほどもお伝えしましたが、酢は食事と一緒に摂取することがポイントです。
そうする事で一緒に摂取した食事の血糖値の吸収を遅らせることができ、結果として急激な血糖の上昇を抑え、血糖を一定に下げることができるのです。
量の目安は大さじ1杯です。
出来れば、砂糖などが入っていない醸造酢、米酢を選ぶといいかもしれません。
これを、1日1品ドレッシング代わりに使用してもいいでしょうし、わたしの知り合いは、ラーメンの中に酢を入れて食べていました(笑)料理が好きな方は、この機会にヘルシーなマイドレッシングの研究をしてみるのも楽しいかもしれませんよ。
レパートリーが増えればその分だけ、糖尿病に向き合ったことになり食事も、そして生活習慣も改善されていくのです。

酢

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