糖尿病について長くて辛いというイメージですが、実際はどうでしょうか。
実体験や家族の方の話などから実際の治療などについて、またそれにまつわる心理状態などについてまとめてみました。
実際に私の父が糖尿病でしたが、比較的若い時期に発症してあまり食事制限はしなかったこともあり、自分でインシュリン注射をしていました。
ずいぶん昔のことですので現在の状況と違う所も多くありますが、基本的な治療法方法としては食事療法が基礎となるようです。
典型的な2型の糖尿病ということもあり、また、「食べたいものは食べる」という考え方でしたので、治療方法としては、特に食事制限はせず(というよりはできず)、インシュリン注射のみでした。
ただし、タバコとお酒はやめていました。
日常的には、元気だったよう思えました。(あくまでも子どもの立場からの目線ですが)が、休日は「しんどい」とのことでほとんど家でゆっくり休むということが多かったように思います。
急に本当に夏場の疲れなどからによる細菌性のものが原因で急死しましたので(直接の脂肪原因は忘れてしました。)60歳前に亡くなりました。
やっぱり糖尿病の怖いと言われるひとつである「感染症」によるものです。
糖尿病自体ではなくそれが影響となってくる「合併症」や抵抗力が落ちることによる「感染症」に注意が必要だと思います。
母についてですが、持病が「高血圧」があり、そこから影響される病気にかかることが何度かありましたが、こちらも、高血圧の影響はありましたが、日常的にはそれなりに過ごせるような感じでした。
ただし私の母は薬を飲むのがいやとのことでなかなか正確に服薬出来ないことが多かったようです。(特に60歳過ぎから)
特に高年齢の方の服薬管理の難しさがありました。「数が多く、めんどくさい」といったものがあります。
降圧剤を服薬しないとかかなり高い状態ですので、日常生活にも支障が出る場合もあります。
また高血圧の方の心配な事は「脳血管障害」があると思います。
母の場合は60台過ぎに今でいう認知症の傾向が出て、最終的に数年後糖尿病についても併発し、結果的には認知状態が進み、誤嚥性肺炎が原因で入院して亡くなったということでした。
母も比較的60代半ばで若いと言えるかもしれません。
糖尿病について不安がある場合は、『糖尿病がもつイメージからの不安』と『病気に対する漠然な不安』が多いと思います。
しかし、こういった不安をまず取り除くことが大切で、また「糖尿病を正しく知る」ことから治療の第一歩ではないかと思います。
治療に対する不安については、主治医に相談や同じ患者の方と不安を共通して自分だけではないという確認できることで不安については改善できると思われます。
参考文献「始めての方へ 公益社団法人 日本糖尿病学会より」
参考文献「糖尿病でストレスを感じたことありますか 糖尿病ネットワークより」
糖尿病の治療は長い期間続けるといったものになり、途中で成果が表れないなどといって治療を中断するとどうなるのでしょうか。また、中断せず続けるポイントとは何でしょうか。
糖尿病と判断されても実際に治療していない方、特に若い世代で診断された方につて多い傾向にあるようです。
特に始めの段階で症状が無い状態が多く、「大丈夫だろう」また仕事などで忙しく治療に行く時間がない。などが原因のひとつです。
糖尿病の治療の基本は「血糖コントロール」で「早い段階で始めることで合併症の予防」になります。
したがって、そのまま治療を中断することで、「合併症」を発症して、最悪のケースですと失明や、壊疽による切断などということに繋がるのです。
参考文献「糖尿病とでも4割が「放置」、インシュリン治療を誤解 糖尿病ネットワークより」
糖尿病の基本治療を理解して正しく血糖コントロールすることで、普通の時と変わらない生活を送ることができますので、漠然とした不安は担当医師や同じ立場の方と共有することで不安も安らぎ、治療に前向きになれるのではないかと思います。
治療期間の治療となりますので、普段からストレスが溜まらないようにすることも大切でしょう。
治療を中断することで良くなるということはありませんので、気分の落ちこみやめんどくさいという気持ちは素直に外に吐き出して、少し(1、2日はゆっくり過ごすなどして)気分転換して、治療を続けるようにすれば良いのではないでしょうか。また中断しそうな方は「治療」と考えずに気持ちを楽に考えて「思い通りに進まなくても良し」という気持ちも大切かもしれませんね。