糖尿病には、兆候や前兆はあるのでしょうか。
発症すると完治しない糖尿病には、誰もなりたくありませんよね。
兆候や前兆があると、すぐに病院へ受診して、発症を防げると思うのですが…。早期発見したいものです。
糖尿病の殆どを占める2型糖尿病は、インスリンの分泌能が低い遺伝因子と、環境因子(過食・運動不足・ストレス等)によるインスリン抵抗性の増大の両方がそろって発症します。
生活習慣病の代表でもあります。
2型糖尿病は、進行が緩やかです。
何の兆候もないままいつの間にか進行しています。
健診で「要精密検査」と出ても、本人には自覚症状がないために受診・治療を中断し、ドロップアウトしてしまうことも。
そのため、高血圧と同様にサイレントキラーと呼ばれ、知らないうちに病状が進行してしまうのです。
糖尿病に前触れとなる自覚できる兆候が殆どなく、その時期に適切な治療を受けずに進行すると症状が現れてきます。
症状は血糖が高いことによるものと、合併症によるものがあります。
口渇・多飲・多尿といった高血糖による症状は、聞いたこともあると思います。
これらは自己防衛反応で、早く糖分を身体から出そうと頑張っている証拠。
そこで喉が渇くからと清涼飲料水やコーラで水分を摂ると…悪循環に陥ります。
食事療法が難しい人でも、水分で糖を摂ることだけは、絶対にやめましょう。
また、合併症による症状が出ている場合は、既に糖尿病としては進行しているということです。
初期であれば食事療法だけで経過観察となったり、内服薬で食後高血糖にだけ対応するということも可能ですが、ここまで合併症が進んでいる場合には即インスリン導入となることもあります。
結論として、兆候や前兆はないということですね。
知らないうちに病状が進行してしまう怖ろしい病気なのですね。
では、どうしたら糖尿病にならないのでしょう。
糖尿病は、「症状が出たらもう遅い」。
自覚症状に頼らず、必ず定期的に健康診断を受けることが、糖尿病の予防に繋がります。
もちろん、規則正しい生活を心がけることは言うこともありません。
万が一、要精密検査と来たら潔く病院を受診しなくてはいけませんよ。