現代は、「ストレス社会」と言われています。
日本人は、時間に追われ、ゆったりと生活することができないことが原因で、ストレスが溜まることが多いそうです。
他にもいろいろありますよね。人間関係だったり…と。
そこで、ストレスと糖尿病にはどのような関係があるか詳しく調べてみました。
ストレスが加わるとそれに反応していろいろなホルモンが分泌されますが、インスリン以外のホルモンはどれも血糖値を上昇させる働きを持っています。
ストレスのある状態から身を守るためには、頭脳を働かせ、神経を張りつめ、全身の筋肉を最大限に働かせなければなりません。
その活動のエネルギー源となるのが「ブドウ糖」なのです。
そのため、ストレスがかかるとさまざまなホルモンが血液中のブドウ糖を増加させるように働きます。
結果、血糖値が上昇するわけです。
もちろん、これらの反応はいずれも一時的なもので、ストレス要因が解消されれば本来の状態に戻ることになります。
しかし、ストレス解消の手段として、過食に走ることはよくあることです。
そして、お酒を飲む人なら、その量も頻度も増えるでしょう。
また、イライラしていたり精神的に不安定なときには、空腹でなくても、つい手近にあるものを口に運んでしまいます。
このようなことが、血糖コントロールの悪化につながります。
血糖値の上昇というと真っ先に過食が思い浮かぶかもしれませんが、食事のみならず、このような些細なストレス要因も血糖コントロールを悪化させるということを覚えておいてください。
ここで説明したのは、あくまでもストレス要因が無くなれば元に戻る一時的な血糖値の上昇です。
ただし、ストレスいつまでも引きずっていると、せっかく服薬した治療薬や、カロリーに気をつかった食事療法の効果をなかったことにする程に、血糖値に影響するのも事実です。
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