血糖値について考えるのはどんなときでしょうか。
職場や病院で健康診断を受けたときでしょうか。
それとも、飲み会や、普段よりも豪華な食事が続いたときでしょうか。
血糖値を正常に保つことは、身体の健康を考える上では外すことのできない要素と言うことができます。
血糖値を正常に保つためには日々の生活習慣が重要。
では、生活習慣の中でももっとも基本的な「食事」では、どのようなことに気をつけると良いのでしょうか。
厚生労働省によれば、血糖値が上がる原因のほとんどは、日常の食事に原因があるということです。
つまり、食べ物の中に血糖値を上げる要素を含んでいるものを多く口にすれば血糖値は上がりますし、逆に、血糖値の上昇を抑えることができる食事をとれば、食事が血糖値に与える影響を最小限に留められるというわけです。
さて、ここにきて気になるのは、「血糖値を上げてしまう食べ物」とはいったいなんだろうか?ということです。
よく知られているものは、やはり「甘いもの」でしょう。
チョコレートやショートケーキなどのいわゆるスイーツ類は、血糖値を高めてしまう食品としてよく知られています。
しかし、炭水化物が血糖値を上げてしまうことは、意外と知られていないのではないでしょうか。
白米やうどんなどの食品も、血糖値を高めてしまう食べ物なのです。
また、「野菜ならば安全」と思われがちですが、じゃがいもやにんじんなどは血糖値を高めてしまうことで知られています。
では逆に、血糖値を下げる食べ物は何かといいますと、代表的なのは「りんご」です。
また、アーモンドやコーヒーといった非常に身近な食品が、血糖値を下げる、あるいは血糖値の上昇を抑える効果があるとして注目を浴びています。
血糖値を下げていくにはまず食生活の見直し、そして生活習慣の見直しといった、総合的な対策を行っていく必要があるといえるでしょう。
血糖値のことを考えるとき、食事と同様に考えなければならないのは「飲み物」です。
一時期、メディア等で「ペットボトル症候群」が話題となったように、市販のジュースなどには多くの糖が含まれています。
もっとも、ペットボトル症候群はその糖の含有量だけではなく、生活習慣の問題という側面もあります。
このセクションでは、なかでも飲み物に含まれている糖という視点で考えましょう。
先に述べたとおり、糖が多く含まれている甘いジュースなどは、血糖値が上昇してしまいそうだという予想が成り立ちます。
これはおおむね正しく、基本的に糖を飲み物から取り過ぎないことが肝心となります。
また、意外と意識が向きにくいのですが「コーヒー」や「紅茶」にも注意が必要です。
コーヒーや紅茶はジュースではないから大丈夫、と考えてしまいがちですが、砂糖の入れすぎは血糖値が上昇してしまいます。
血糖値に気を使っている方にとっては、アルコールは特に注意が必要な飲み物、という意識が強いことでしょう。
事実、血糖値が高い場合にお医者さんから「お酒を控えるように」と言われてしまった、という経験を持つ方もいらっしゃるでしょう。
アルコールには、肝臓内のグリコーゲンをブドウ糖へ分解するはたらきを助ける作用があるために、アルコールを摂取すると血糖値が急激に上がることがあるのです。
しかし、むしろ問題はその先にあります。
通常、”アルコールを摂取する”という場合には、”アルコール飲料”を飲むことを意味します。
アルコール飲料には糖質が含まれており、飲み味をまろやかにしたり飲みやすくするために、多量の糖質を含んでいる飲料が大半です。
このために、アルコールを摂取する・あるいはアルコール飲料を摂取することで一気に血糖値が上昇してしまう、という状況を招くことがあり、これを避けるために”アルコールを控えるように”という指導がなされることがあるわけです。
また、アルコールを摂取することで食が進み、ついつい過食状態になってしまったりすることで上昇する血糖値にも注意が必要であるのは、言うまでもないことですね。