生活習慣病である高血圧は糖尿病と緊密であり、両者を併発するリスクは高いとされています。
「糖尿病の方の約50%は高血圧である」
と言われるほど糖尿病と高血圧は非常に関係があります。
50%ってかなり高いですよね。
そのため、どちらか一方が見つかったら、他方も疑っておいたほうがよいということです。
そして血圧が高くても、特に自覚症状が現れるわけではなく、静かに進行していくのも怖いところです。
このように、両者が関係する理由として、
上記が原因で高血圧になりやすいと考えられています。
このほかにも、血糖値が上がるとそれを緩和しようとして水分が血液に移り、血液量が増えるために高血圧になります。
また、合併症として動脈硬化や腎症を併発することも血圧が上がる原因になります。
血液は、生命を維持していくために不可欠な酸素や栄養を体の各部分に運搬し、老廃物や炭酸ガスを除去する役割を果たしています。
血液を循環させる原動力は心臓で、送り出された血液は体のすみずみまで流れていきます。
血圧とは心臓から送り出された血液が動脈の内壁を押す力のことです。
安静にして座って測ったとき最高血圧で140mmHg以上、または最低血圧で90mmHg以上が持続する場合、高血圧症と診断されます。
高血圧の原因として代表的なものは、糖尿病のほかに
反対に血圧を下げる要因としては、
多少の高血圧では自覚症状はなく、進行すると頭痛やめまい、動悸、手足のしびれといった症状が現れます。
つまり、検査をしないと本人でも気付くことが難しいのです。
高血圧の人は糖尿病になる率が健康な人の2~3倍とも言われています。
さらに、高血圧は合併症が起こりやすく、脳卒中や心臓病、腎臓疾患、網膜症といったものが挙げられます。
日本における高血圧の患者数はおよそ4000万人とも言われています。
そのため、決して他人事ではなく、いつの間にか進行してしまう傾向にあること、さらに健康診断等で指摘されても軽く考えて放置されてしまいがちです。
自覚症状がなく、どんどん進行していく恐ろしい病気です。
「糖尿病」と「高血圧」。 異なる2つの病気ですが、 改善策は共通している部分が多いのです。
なので、一方にいい影響を与えることで、 もう一方にもいい影響を与えやすいのです。
食事については、やはり、「塩分を制限する」ことです。
例えば、
運動療法については、有酸素運動が効果的です。 基本的に糖尿病と高血圧のどちらにも有効に働くので、ウォーキングやジョギング、水泳等を行っておくとよいでしょう。
このページでは、糖尿病の症状『高血圧』について説明しています。
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監修:宮座 美帆
経歴&活動:
平成25年 臨床工学技士の資格取得。
同年より、広島大学病院に勤務し循環器・呼吸器・代謝内分泌などの疾患を対象に多くの仕事に従事し経験を積む。
現在は医療に関する執筆・監修をこなす医療ライターとしても活動中。
病院・クリニック・企業のHP内コラム等も担当し、読者のみなさまが「病院を受診するきっかけ」作りを積極的に行う。