糖尿病が発症しやすい年齢というのがあります。
一般的には40~50歳ごろと言われています。
生活習慣病の一つとも言われる糖尿病ですがほかの生活習慣病が発症しやすい年齢でもあります。
頻尿・血圧上昇などの症状は、糖尿病を発見するための重要な兆候の一つとなるのですが、”年のせいだから”と検査を受けずに自己判断してしまうと、気づかないままに糖尿病が進行してしまう可能性が大いにあります。
年齢により体調が変化することはままありますが、糖尿病ももちろん早期の発見が治療に有効であることは間違いありません。
自己判断による決めつけをせずに、早めに検査を受け、医師の指導のもと、正しい生活習慣を身に着けることが重要となるでしょう。
もちろん40~50歳に到達していなくても、積極的に検査を受けることは有意義なことです。
妊娠中には母体に様々な体調変化があり、それに応じて色々な検査があります。
その中でも糖尿病の検査というのもあります。
妊娠初期と中期には妊婦の血液を測定し、随時血糖を検査したり、ブドウ糖負荷テストが行われます。
ブドウ糖負荷テストについては、空腹時と随時の両方が行われることが多いようです。
もしこの検査で糖尿病の疑いがあるということになれば、その時点から血糖値に対する治療が開始となります。
治療の基本は一般的な糖尿病患者と同じで、食事療法による血糖値の低減が図られ、それだけで改善しない場合にはインスリン注射が行われます。
インスリンは胎内の赤ちゃんに影響はないと言われていますので、安心して治療を受けることができるでしょう。
ペットとして猫を飼っている方は多いでしょう。
人間だけでなく、猫も糖尿病を発症することがあります。
声を出せないペットの病気ですから、飼い主としては非常に心配でしょう。
しかしながら、猫の糖尿病は獣医にとっても非常に発見しづらく、判断が難しいことで知られています。
その理由として、猫の場合には血糖値が高い=糖尿病、という判断ができないためです。
どういう事かといいますと、猫の場合には糖尿病でなくとも、興奮することで血糖値が高くなる性質を持っているのです。
この場合、安易にインスリンを処方してしまうと、猫は低血糖を起こしてしまう可能性があります。
そのため、獣医でも判断を慎重に行う必要があるのです。
検査においても慎重、かつ長期間に渡る判断が行われ、絶食後の血糖値測定や尿糖、ストレス状況などを総合的にみて判断します。
治療が長引くとペットがかわいそうと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、しっかりとした検査と治療が必要なのです。
糖尿病の検査のときには、言うまでもなく血液内の糖の量が重要となります。
血液中の糖、すなわち血糖値は食事や飲み物によって大きく変動します。
そのため、糖尿病検査の際には飲食物に注意する必要があります。
多くの医療機関は糖尿病検査を受ける際には、前日の飲食について指導がなされ、血糖値を大きく増減させるような飲食は控えるよう指導されます。
特に飲み物について注意が必要なのは、日常的に飲むことができるペットボトル入りの清涼飲料水には多量の糖が含まれているため、多くの場合は飲まないことが推奨されます。
しかし無糖だからと言って、血糖値にまったく影響がないかというとそうでもありません。
特にコーヒーやお茶をよく飲んでいる方は、カフェインによって血糖値が上がってしまうこともあります。
おすすめというわけにはいきませんが、やはり飲料としてはお水が良いのではないでしょうか。
糖尿病を発症している方は、様々な合併症のリスクを抱えていると言われています。
その中でも恐ろしいのは、脳梗塞です。
脳梗塞を含む脳卒中は、糖尿病患者の場合はリスクが2倍から3倍になると言われています。
脳梗塞を起こしてしまうと、もちろん突然死などの可能性も充分にありえますから、恐ろしいことですよね。
ではなぜ、糖尿病の方が脳卒中・脳梗塞を起こしやすいのかというと、非常に簡単に言いますと糖を多量に含む血液が血管の内壁の細胞がダメージを受け、動脈硬化、血栓を起こしやすい状態となってしまうのです。
糖尿病について不安を覚えた場合には、動脈硬化の検査を行うこともできます。(もちろん、医師から検査を指示されることもあるでしょう)
この検査は血糖を図ったりするものではなく、超音波(エコー)によって、太い血管の様子を検査するというもので、動脈硬化がどの程度進んでいるかを簡単に調べることができるようです。
糖尿病だけではなく、こちらの検査も受診すると、自分の状態をより把握することができそうですね。