血糖値を下げるために、生活習慣として食事や運動に気をつける必要があり、なかでも運動は習慣的に行うことが結果に結びつけるために必要であることを述べました。
とはいえ、運動はやみくもにするものではなく、運動をするタイミング、一回の運動にかける時間などにも注意する必要があるというわけです。
この記事では、血糖値を下げるための運動について、これまでよりももう少し詳しく解説していきます。
先の記事では、血糖値を下げるための運動について、「朝起きてすぐ」や、「夕方」などではなく、「食事をして1時間ほどの時間を開けたあと」が良いということを述べました。
このことについてもう少し解説いたしましょう。
朝にランニングをしたり、ジョギングやウォーキングというのは、いかにも健康に良さそうですよね。
かつてはそれが理想的な運動のやり方だとされていた時期があったのかもしれません。
朝の新聞配達を運動のついでに、なんて考えていた方もいらっしゃったかもしれませんね。
しかし、これは身体にとって非常にリスキーなのです。
人間にとって、起きて活動しているときだけではなく、眠っている間というのも、非常にエネルギーを消費するものなのです。
朝いちばんの身体は、水分は汗によって失われたまま補給されておらず、胃腸は前日に食べたものを吸収したまま、翌日のための栄養を夜中の間に蓄えたりはしません。
そのため、朝起きたばかりの人間の身体は、一日の中でもっとも「欠乏状態」にあるともいえるのです。
このような状態のときに運動などをすれば、身体への負担は凄まじいものがあります。
また、朝食後すぐに、というのもおすすめできません。
食べ物や飲み物を摂ったとしても、それが一瞬で身体に行き渡ることはないためです。
だからこそ、食後1時間程度の時間をおき、身体が栄養を吸収して、水分によって血流が身体全体に行き渡るようにしてからの運動が推奨されるのです。
血糖値を下げるための運動でおすすめなのは、「有酸素運動」であるという解説をしました。
エアロビクスやフィットネスなど、有酸素運動にも様々な種類がありますが、その中でもおすすめできる運動が、「エアロバイク」です。
なぜエアロバイクがおすすめできるのかを、ここではご説明します。
まず、エアロバイクは室内で行うことができる運動です。
天候を気にしたり、周囲にそれほど気を配る必要がありません。
また、広い場所を必要とするものでもありません。
エアロバイクが設置されている場所であればよいわけです。(地域の体育館などでも設置されている場所があります。)また、「自転車」との違いは固定式であることで、転んで怪我をしてしまったり、交通事故に遭ってしまったりといった危険がないことも大きいですね。
エアロバイクをやったことがない、初めて取り組むという方は、「最初は軽負荷から」取り組むことが重要です。
どんな運動もそうですが、これまでやっていなかったのに急に高負荷の運動をすると、身体の調子を崩したり関節を痛めたりする場合があります。
低負荷からはじめ、慣れてきたら少し負荷を上げてチャレンジしてみるといいでしょう。
エクササイズといっても最近ではいろいろな選択肢があります。
雑誌やインターネットなどを見ていると、いったい自分がどれを選択したら良いのだろうか?と、迷ってしまうケースもあるかと思います。
このような場合には、選ぶ基準としては「続けられそうかどうか」という点を重視して選ぶと良いでしょう。
せっかく運動を始めても、すぐに投げ出してしまうのでは血糖値を下げる効果が充分に発揮されないばかりか、失敗体験として記憶に残ってしまいます。
運動の程度としては最初は軽くても、継続することが一番の健康への道のりと考え、最初の頃は「ほどほど」でやめておくのが良いでしょう。
体力も一朝一夕につくことはありませんから、徐々にペースを上げたり、徐々に負荷を増していくというやり方をしていけば、達成感も味わえますし、運動を継続するモチベーションにもなります。
また、よいトレーナーやコーチと巡りあうこともよいことです。
たとえばフィットネスやボクササイズなどに通うという方であれば、専属のコーチやトレーナーがついてくれるだけでモチベーションは大きく異なります。
小さな目標を積み重ねて、継続して運動に取り組んでいけるよう、飽きたり投げ出さずに続けていきたいものですね。