食後に嘔吐すると血糖値に影響はあります。
特に糖尿病でインスリンやお薬を飲んでいる人には大きく影響します。
例えばインスリンお薬で血糖値を下げている人ならば、食後にすぐ嘔吐すると栄養が吸収されないのにインスリンの効果は発揮されますので、血糖値は上昇しない状態なのにインスリンは作用しますので低血糖になってしまいます。
逆に食事ができないからとインスリン注射を止めてしまうと、高血糖を招き危険な状態になります。
嘔吐による脱水症状も高血糖を招きますので、必ず水分補給が必要になります。
食後の嘔吐は必ず血糖値に影響がありますので、放っておかずに必ず医師に相談か受診するようにしましょう。
食後の家事は血糖値に影響します。
体調が悪い時は無理をしてはいけませんが、食後にこまめに動くことは食後の血糖値の上昇を予防することにつながります。
一般的にも食事を始めてから1時間後に有酸素運動をすると血糖値の上昇を抑えられると言われていますので、ゆっくりと休憩をしてから片づけを始めたり洗濯などの家事を始めると効果があるようです。
家事が忙しくて食後の運動の時間が取れないわと悩む必要はありません、家事を毎日することによって血糖値の上昇を防ぐことはできています。
ただ気を付けたいのはせっかく頑張った家事の後に甘いお菓子を食べたり、甘い飲み物を飲むのは逆効果になるので気をつけたいものです。
食後のカフェインは血糖値に影響するようです。
それも良くも悪くも影響を与えるようです。
カフェインにはアドレナリンの分泌を促す効果があるようで、そのアドレナリンは血糖値を下げる成分であるインスリンの分泌を抑制するようです。
インスリンの効果を抑制してしまうから、結果血糖値を上げやすくしてしまいます。
実はカフェインには血糖値を下げるミトコンドリアを活性化させるPGC1αという物質を増やす効果があるようです。
活性化すれば血糖値が下がることになります。
一体どうしたら良いのか飲まないほうが良いのかという話になりますが、答えは飲むタイミングを選べばいいということになります。
食後のカフェインは血糖値に影響がありますが、食間時のコーヒーはお砂糖ミルクを控えれば血糖値に影響は与えません。
食後気持ち悪くなるのは血糖値との関係はあります。
急激に食事を摂ることによって人によっては、食後のインスリンの分泌が急激に起こりすぎてしまうために低血糖になり、気持ち悪くなってしまう人がいるようです。
確かにインスリン注射をしている私は食事を摂ってしばらくするとインスリン注射が効き始め血糖値が下がりだすのですが、食事内容によっては一気に急上昇した血糖値を急激に下げるので気持ちが悪くなる時はあります。
気持ち悪いのはいつもの胃もたれかなと思いがちですが、インスリンの過剰な分泌が影響を与えている可能性もありますのでまずは食事をゆっくり食べるように心がけると効果が表れ防げるかもしれません。
食後の血糖値を改善する方法はいくつもあります。
まず炭水化物は適量な分だけにして、糖質の摂りすぎを防ぐようにします。
食事も早食いをせずにゆっくりと味わいながら、野菜、お肉お魚、炭水化物の順に食べるようにします。
そして食事を始めてから1時間後に軽めの有酸素運動や、食事の後片付けをすることも効果的です。
食後はどうしても眠くなってしまい昼寝をしたくなるところですが、それでは血糖値は一気に上昇してしまいますしさがりにくくなってしまいます。
普段仕事をしている人ならば食後に仕事へ行く準備などを始め、そうでない方はこまめに体を動かすことを意識すると改善に向かうと思います。
休日にはインスリンの分泌を促すためにも景色の良いところで散歩をしたり、街中をウインドウショッピングするのも効果的ですし気分転換にもなります。
監修:宮座 美帆
経歴&活動:
平成25年 臨床工学技士の資格取得。
同年より、広島大学病院に勤務し循環器・呼吸器・代謝内分泌などの疾患を対象に多くの仕事に従事し経験を積む。
現在は医療に関する執筆・監修をこなす医療ライターとしても活動中。
病院・クリニック・企業のHP内コラム等も担当し、読者のみなさまが「病院を受診するきっかけ」作りを積極的に行う。