糖尿病には、ほとんど初期症状がないって知っていますか?
だからこそ、糖尿病になってから焦っても手遅れになってしまうのです。
そこで、皆さんが気になっている『糖尿病』についての、基準を紹介します。
糖尿病やその疑いがある人は1500万人もいるそうです。
10人に1人は糖尿病もしくは、その疑いのある人です。
糖尿病は症状から判断する病気ではなく、診断基準から判断する病気です。
では、その基準値を紹介します。
血糖とは、一般には血液中のブドウ糖のことを意味します。
ブドウ糖は、エネルギー源として利用されているため、血液中のブドウ糖(血糖)は一定の濃度に保たれています。
そのコントロールを行っているインスリンが不足したり、あるいはインスリンの働きが弱くなったりすると、血液中に多量の糖が存在することになってしまいます。
血糖値は、健康な人でも食後には高くなります。そして空腹のときは血糖値は下がります。
つまり、血糖値はだれでも 1日のうちで上がったり下がったりするのが普通です。食後に血糖値が上がっても、通常、食後 2時間ぐらいで血糖値は下がってきます。
ただ、糖尿病の人は、空腹時でも血糖値が高めで、食後の血糖値もなかなかさがりません。つまり、高血糖の状態が 1日中続いてしまうというわけです。
糖尿病の基準として、「糖尿病型」「境界型」「正常型」に分類されます。
「糖尿病型」とは、検査の結果で高血糖であるという意味で、糖尿病である可能性が高いと判断されます。
ひとつでも当てはまると「糖尿病型」です。
空腹時血糖値 | 126mg/dl 以上 |
---|---|
ブドウ糖負荷試験 2時間値 ※ | 200mg/dl 以上 |
随時血糖値 | 200mg/dl 以上 |
正常とも糖尿病とも言えないグレーゾーンの血糖値の範囲のことを指します。つまり、糖尿のリスクがあるということです。
しかし、WHO(世界保健機関)を始めとして『耐糖能障害』という立派な病名を用いています。
空腹時血糖値 | 110mg/dl 以上~126mg/dl 未満 |
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ブドウ糖負荷試験 2時間値 ※ | 140mg/dl 以上~200mg/dl 未満 |
また、血糖値の正常値は下記の通りです。下記の 2つの条件の両方に当てはまる場合は「正常型」となります。
空腹時血糖値 | 110mg/dl 未満 |
---|---|
ブドウ糖負荷試験 2時間値 ※ | 140mg/dl 未満 |
Hba1c(ヘモグロビン・エイワンシー)でも、糖尿病の判定ができます。
HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)については、こちらのページを参照してください。
糖尿病 Hba1c
指標 | 優 | 良 | 可 | 不可 | |
---|---|---|---|---|---|
不十分 | 不良 | ||||
Hba1c(%) | 6.2未満 | 6.2~6.9未満 | 6.9~7.4未満 | 7.4~8.4未満 | 8.4以上 |
食前血糖値(mg/dl) | 100未満 | 100~119 | 120~139 | 140以上 | |
食後血糖値(mg/dl) | 120未満 | 120~169 | 170~199 | 200以上 |