現在日本で「糖尿病患者及びその予備軍である」と思われる人は、2210万人いるとされています。
糖尿病は自覚症状がなく、重篤な合併症を引き起こす恐ろしい病気です。
更に怖いことは、今やこの病気が、20~30代の若者や子供にも広がりを見せていることです。
「糖尿病に年齢は関係ない」時代になって来ました。
「糖尿病の本当の怖さ」について解説して行きたいと思います。
若年性糖尿病(1型糖尿病)は、成人前の若い年齢で突然発症します。
また、日ごろの不摂生が原因とされる「2型糖尿病」も若い年齢に増えています。
体質の遺伝や偏った食生活、運動不足やストレス等が主だった原因です。
さらに、ウイルスや親の遺伝、栄養バランスの偏りなど多くの原因によるものです。
1型でも2型でも、家族に糖尿病を患っている人が存在すると、そのリスクは高くなります。
血糖値が高い期間が続くと、血管を傷つけてしまいます。
血流が悪い状態が続くと、動脈硬化は進み動脈が詰まってしまうのです。
すると、そこから先の血流が途絶え、栄養分が運ばれないために組織が滅失してしまいます。
この様な状態が脳で起これば「脳梗塞」に、心臓で起これば「心筋梗塞」になるのです。
糖尿病を患った当初は、自覚症状がありません。
誰もが、この様な大きな病気に繋がるものであるとは想像出来ないものですね。
さらに、糖尿病で本当に怖いのは腎臓の病気などの合併症です。
医学界では、糖尿病で亡くなる確率より合併症で亡くなる確率の方が恐ろしいとされています。
つまり、糖尿病になったからと言って、その後の対策さえとっていれば大事には至らないと言えます。
焦らず、生活習慣を見直し用法と用量を守った薬の服用を心がけましょう。
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