糖尿病発症の原因として、食の欧米化や生活が豊かになりすぎたことが挙げられますが、人間が糖尿病を発症するということは、同じように動物にも起こりえるのでしょうか?
ペットも時代の変化と共に食も変化していると思うのですが…。
生活習慣病と言えば、糖尿病を思い浮かべる人が多いかと思います。
生活習慣によって引き起こされる病気があることは認知されているのですが、同じことが動物にも起こるということは、まだまだ認知されていません。
昔と違い、今は動物でもいろいろな検査や治療ができます。場合によっては手術によって癌をとることもあります。
もう人間と同じですね。ということは、動物だって生活習慣病になるのです。
昔は犬が自宅内で飼育されることはあまりありませんでしたが、現代では住宅事情もあり、家族の一員として家の中で飼育されることが当たり前になりました。
室内にいると、家族が三度の食事をするときだけでなく、間食をするときにもおねだりをして、簡単に食べ過ぎてしまいます。
犬だって食べて寝るだけの方が楽ですから、無理に運動することをしなくなります。
そしてどんどんメタボ犬となり、人間と同じように糖尿病を発症してしまうのです。
どんなに血統書付の犬でも、糖尿病になってしまえば毛艶は悪く、進行するとガリガリに痩せてしまいます。
怪我も治らず、しょっちゅう皮膚トラブルを起します。
例えば体重4キロの犬と、50キロの人間では、1キロ増えることの健康被害はどのくらい違うのでしょうか?
体重4キロの犬が1キロ増えると、体重の25%増加したことになります。50キロの人間で換算すると、12.5キロも増加したことになるのです。
愛犬がかわいいのなら、体重を増やしてはいけません。
自分が何かつまんでいる時に寄って来ても、心を鬼にして与えないようにするのです。
自分だけがおいしいものを食べて、愛犬がうらめしい顔をしていたら…きっと罪悪感がありますね。
そうなったら、ご主人様も一緒に、間食を辞めて散歩にでかけましょう。
規則正しい食生活と適度な運動が必要なのは、動物も一緒なのです。