食後血糖値とは食事を摂った後の血糖値を示します。
1時間ならば食事を摂って1時間後、2時間ならば食事を摂って2時間後、3時間ならば食事を摂って3時間後になります。
食事を摂りますと血糖値が変動しますので、食後何時間かによって数値も変わってきます。
数値は食事の方法や種類によって大きく変わってきますので、気になる方は細かく測ってみることがお勧めです。
食後すぐや空腹時は血糖値が正常であっても食後2時間の時には高血糖値をたたきだしている可能性があります。
病院の検査でも細かく測り糖尿病を発見するケースがありますので、空腹時が正常値であっても食後2時間、3時間の血糖値をおろそかにすることは大変に危険です。
食後1時間血糖値の正常値は160未満とされています。
糖尿病の気配がない方はどれだけ甘いものや炭水化物を摂ろうが、160以上は上がらないとされています。
食後2時間の血糖値の正常値は健康な人ならばゆるやかに下がり始め、140未満に低下します。
食べ物は関係があるようですが健康な方はしっかりインスリンが働きますので、140を超えているようならば糖尿病を意識する必要があります。
食後3時間ともなりますと健康な方は空腹時の血糖値とほぼ変わらなくなりますしかなり数値は低くなるのですが、異常があるかたはなかなか下がらず高血糖のままとなります。
食後高血糖の方は3時間たっても数値が高いままなので、すみやかに診察を受ける必要性があります。
妊婦さんの食後血糖値1時間後は140前後2時間後は120前後3時間後は空腹時とほぼ同じ100未満が良いとされています。
妊娠中の血糖値が高いと赤ちゃんが大きくなりすぎましたり、新生児期にいろいろな合併症起きやすくなるリスクが高まるようです。
妊娠をしていなくても血糖値の高いのは健康にさまざまな影響を与えます。
妊娠中ともなりますと赤ちゃんだけではなくおかあさん自身にも産科的合併症が起きやすくなります。
赤ちゃんやお母さん自身の合併症を防ぐためには妊娠中の血糖値のコントロールを良くする必要がりすぎだけではなく塩分量にも気を付けるようにしましょう。
妊娠糖尿病はお母さんだけではなく、赤ちゃんにも影響を与えてしまう可能性が高くなります。
ですので一般的な糖尿病の方よりも厳しい血糖管理を必要とされています。
1時間後は140以下、2時間後は120以下、3時間後は空腹時とほぼおなじ100以下を目標にしたいものです。
だからといって血糖を上げたくないために食事を減らすなどはもってのほかなので、血糖値の維持が難しい方は一時的にインスリンを導入する場合もあるようです。
もしお医者様からインスリンを薦められたら食後の血糖値の目安を維持するためにも積極的に取り入れるのが良いでしょう。
よく食後1時間後の血糖値はと食後何時間後の血糖値の目安などの表記がありますが、食べ始めからなのか食べ終わった後なのかと迷うことがあります。
一般的には食べ始めからの1.2.3時間を示しているようです。
となると食後1時間とはゆっくり30分かけて食事を摂ったとして、食べ終えてからだいたい30分後の値になります。
血糖値が正常な方で食事を摂り始めてすぐに血糖が上がり始め30~60分でピークに達しすぐに下がり始めます。
ですので食後1時間の血糖値を測定したいのであれば、食事を食べて終わってから30分後くらいに測定しますと一般的な食後1時間の血糖値を測定でき比較することができます。
監修:宮座 美帆
経歴&活動:
平成25年 臨床工学技士の資格取得。
同年より、広島大学病院に勤務し循環器・呼吸器・代謝内分泌などの疾患を対象に多くの仕事に従事し経験を積む。
現在は医療に関する執筆・監修をこなす医療ライターとしても活動中。
病院・クリニック・企業のHP内コラム等も担当し、読者のみなさまが「病院を受診するきっかけ」作りを積極的に行う。