糖尿病による鬱(うつ)病を考える

血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高い状態で高血糖が続く病気が糖尿病と呼ばれるものです。
つまり、体の細胞がブドウ糖を代謝できずにエネルギーに変えることが出来ない状態なのです。
正常な時は、すい臓から分泌されるインスリンで血糖値を抑え安定させています。

鬱病は、精神的や身体的なストレスが重なって起きるものです。
ここで少し、糖尿病との関係を考えてみます。

鬱病と糖尿病の関係

高血糖が続くと、徐々に全身の神経や血管が痛み、全身の各臓器に悪影響を与える合併症を誘発してしまいます。
人は日常生活において、色々な要因で悩み、気持ちが落ち込みストレスを感じて生活をしています。
このような状態からくる気分障害を、鬱(うつ)病と呼びます。

鬱病の症状の一つに、気力の低下というものがあります。
これは誰であれ、避けたい症状なのです。
糖尿病の治療には、ある程度の精神力が必要です。
しかし、治療への気力を失うと回復が困難になってしまいます。

人の脳は、体が求めているブドウ糖の約20%を必要としています。
脳にブドウ糖が不足すると、脳が物事に集中できず気持ちが焦ってしまいます。
そんな時に甘いものを食べると、脳に栄養が行きわたり少し元気になるわけです。
しかし、糖尿病患者は糖質の低いものを食べるようにしましょう。

ストレスが問題になる

鬱病の原因のひとつに、ストレスが考えられています。
糖尿病の場合も、ストレスが体に悪影響を与えているのです。
ストレスは、体内にアドレナリンを分泌します。
なので、ストレスがインスリンの効果を弱めているのではないかと言われています。

糖尿病になってしまうと、体が気だるくなって疲れが取れにくくなってしまうのです。
なんとなく体調が悪くなり、精神的に疲労します。
この状態が長期化すると、鬱病を発症してしまうと考えられます。

このように糖尿病と鬱病は、とても密接な関わりがあるのです。
バランスの良い食生活をおくりながら、ストレスをためないように心がけましょう。

ストレスを抱える人
糖尿病と鬱病は、とても密接な関わりがあるので、なるべくストレスを溜めないようにしましょう

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