長期治療を行うことで現れる糖尿病治療

はじめに

糖尿病の治療について長い期間にかけて食事の制限や生活習慣の改善また血糖値コントロールを行うことで患者の方が疲れてしまうことが多くあります。

それでは長期治療を行うことで現れる糖尿病治療について説明していきましょう。

1.糖尿病治療とストレスについて

糖尿病治療について重要なことは「血糖値コントロール」になります。

では実際に血糖値のコントロールといったものはどのように行うのでしょうか。

初期のから中期の段階では食事制限や食習慣の改善で、血糖値が上がらないように注意します。
バランスの良い食生活と適度な運動が不可欠となります。

糖尿病も1型と2型では治療法が事なりますが、大抵の場合、食生活の乱れなどが原因の2型が多いと考えられています。

したがって、医師による食事など指導によるものが主となります。
また通院時に血糖値などを測定して、進行状況をチェックしていきます。

男性などで、脂っこいものが好きな方やお酒を沢山飲まれる方などまたは1日にタバコを数量が多い人などは、食事とともにこれらも制限されることが多くあります。
特に嗜好品について制限はあります。
これが、制限されることによって、精神的イライラが溜まることはあります。

糖尿病でストレスを感じる時は?

具体的糖尿病でストレスを感じる時はどんな時でしょうか

ストレスが糖尿病にもたらす影響は

実際にイライラしていまって、それが原因で食事制限ができず、結果的に血糖値が上がるということがあります。

また、うつ的な症状となる場合などは、糖尿病の治療に対する意識がなくなります。

これも、結果的には血糖値を上げてしまう結果に繋がります。

糖尿病でストレスに対する治療について

基本的に、糖尿病の治療が長期的で先が見えないものと、初期について(中期くらいでも)体の変化が分かりにくいところもあるので実感が無いところがポイントとなります。

治療方法で食事制限が主なものになります。
この食事制限などがうまくいかない事にたいすストレスが主な原因となることが多くあります。

ストレスを感じず糖尿病治療するには
1.イライラする原因はなにかを考えてみる
2.原因がわかったら、イライラを避ける為の方法を考える
3.具体的なストレスの発散方法をやってみる

※ストレスの原因がかならず取り除けるとは限りませんが、軽減することが可能かを考えます。

ストレス軽減方法
そのことばかりを考えない
お風呂やマッサージなどでリラックスする
散歩などをして外にでてみる
考え方を変えてみる(否定的に考えない)
ゆっくり眠る
他人に相談する
歌など大きな声を出す

※実際にストレス軽減方法を実施する時には医師と相談の上、行うと効果的に効果が現れることが多いでしょう。

具体的なケースより
食事の制限がうまくいかない原因として、ご主人の帰りが遅く、その待つ時間がある為にトレスを感じる。
普段の生活スタイルを振り返る(ご主人の帰宅時にも食事をすること、待っている時にストレス食をする。)
医師との相談の上食事は夕方にすませる。
食後近くを30分位散歩する。
ご主人の帰りが遅いのは仕事の為、家族の為と考える。
自分のせいではない
意識の変化と生活スタイルの変化で、イライラするストレスを軽減することで、体重と血糖値のコンロールがうまくいく
自分の自信になる→治療が長くいい状態で続けられる。

参考文献「※肥満型糖尿病女性患者に対するストレスマネージメント併用方法の意義 京都府立医科大学第一内科 より

ストレス軽減ができると、糖尿病の治療に対しても意欲的になり、いい状態で取り組む姿勢ができ、長い期間でも同じような状態で保つことができます。

ストレスの原因が精神的なものであれば、ストレス軽減による血糖値のコントロール改善有効との事です。

注意
ストレスの内容によっては、ストレス軽減の対処法が糖尿病治療の成果つながらないことがあります。(例えば、ストレスの原因が金銭的なもの場合)
2.糖尿病治療とタバコについて
タバコの影響について

糖尿病の方で喫煙の方がおられると思います。
病院などでタバコについて、先ずは本数を減らすようと指導があるかもしれません。
本来なら禁煙ということもあるのでしょうが、なかなかやめることができないので、まずは本数を減らす所から始まります。

では、タバコは糖尿病にとってどのような影響があるのでしょうか。

糖尿病で大切なことは血糖値のコントロールです。
血糖値を下げる為に使用するインシュリンですが、喫煙することでインシュリンの効果が少なくなると言われます。
その為、なかなかインシュリンの効果が表れない、もしくは、量を増やすことになる場合は、更に血糖値のコントロールの調整が難しくなるといった悪循環が生まれるます。

喫煙により血管の流れに影響が出る為、合併症のリスクが上がります。
糖尿病性腎症は5倍、糖尿性神経障害は10倍あると言われているそうです。

また、運動療法の際についても喫煙する方に対しては注意が必要なことがあります。(急に運動することで体に負担がかかることがある為。)

糖尿病治療と禁煙について

なかなかタバコについては、習慣性が強いため、初期の段階では、タバコをやめることでのストレスの関係から、いきなり禁煙としない理由はこの為のものです。

基本的には「禁煙」ですが、長い治療を必要とする治療ですので、本数制限などから行われます。
また、医師によっては禁煙治療も同時に推奨される場合もあります。

結果的には、タバコの影響が関連することになりますので、出来る範囲内から禁煙に取り組むことが良いでしょう。

参考文献「※喫煙は糖尿病を悪化させるか 渡辺内科クリニックより

参考文献「※タバコ位はいいでしょう(糖尿病とタバコのこぼれ話より) 茨城県糖尿病協会会報より

3.糖尿病治療と飲酒について
アルコールの影響について

一般的に糖尿病の方にとってアルコールを取ることについては注意が必要とされます。

その理由としては糖尿病の治療の中心が「食事療法」による血糖値コントロールです。

飲酒することでこの血糖値コントロールが難しくなるからなのです。

アルコールが影響するもの
カロリーオーバー
高血圧
動脈硬化
低血糖
アルコール性ケトアシドーシス

※カロリーオーバーは飲酒をする分の食事にも影響がでる可能があります。
アルコール1gあたり7カロリーで栄養素的には何も含まれずカロリーだけのものです。
また、お酒飲む時におつまみとして食べ物を食べてしまうことで更にカロリーオーバーになってしまうこともあります。

カロリーオーバーの影響について

カロリーオーバーによる体内に脂質が多くなると、血管がつまって、動脈硬化につながることがまずあります。
そして、アルコールの影響として「脂肪肝」として影響があります。
アルコールと脂肪と両方で肝臓に負担がかかり、肝臓の機能の機能低下につながります。(インシュリンを作る機能の低下や老廃物排出の機能低下です)

※高血圧・動脈硬化
飲酒によって、その時に食べつおつまみなどの影響によって脂肪として蓄積され、血管が狭くなることで、高血圧、動脈硬化となってしまい、これらが原因でさまざまな合併症につながってくるからです。
※低血糖

ぶどう糖が肝臓から血液内の排泄されにくくなります。
その為、低血糖の薬などを服薬している場合はとくにこの影響を受け易く、血糖値が低い状態となります

またアルコールの影響でこの低血糖の状態に気がつきにくいといったことがあります

※アルコール性ケトアシドーシス

アルコールの影響で糖の代謝低下することが原因となって、体のエネルギー源としてケトン体(脂肪酸が分解されてケトン体となります)が作られます。(一般的には気が状態の時に行われます。)
ケトン体が糖(ブドウ糖・グリコーゲン)の代わりとして肝臓から血液中に排泄されます

この時にインシュリンの作用が効かない状態であれば、血液中にケント体が多く残ってしまって、血液が酸性化されます。
血液が酸化している状態が続くと、嘔吐、頭痛、そして意識障害となり緊急対応が必要となります。

参考文献「※ケトン体について 財団法人 神奈川県予防医療協会より

糖尿病治療の方の飲酒の付き合い方について

一説によると適量であれば、お酒の効果によって血糖値が上がらないという事もあるようです。
しかしながら、「適量」を守ることが難しいことが多いので、多くの医師が「禁酒が望ましい」ということになるようです。

お酒を飲めない事に対するストレスが強いようであれば、医師と相談の上決められた量を守る事で糖尿病の治療にも専念できれば良いと考えられます。(初期の糖尿病患者の方に限られると思われます。)
ただし、合併症などがある方については、服薬されている薬などもありますし、腎臓や肝臓の機能の機能に影響される場合はやはり「禁酒」となるケースもありますので、必ず医師に相談の上でお願いします。

参考文献「※糖尿病とアルコールについて 青森労災病医より

参考文献「※アルコールはどうしてよくないのか 糖尿病ネットワークより

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