糖尿病の診断はどのようにして、行われるのでしょう。
血液検査?尿検査?他には何かあのでしょうか。
糖尿病の診断は、血液検査でつけます。
他の疾患はCTやMRI、エコーといった画像検査も組み合わせて診断することが多いのですが、糖尿病は血液だけで診断がつきます。
診断には血糖値だけでなくHbA1Cや75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)も合わせて行います。
ちなみに、下の3項目の1つでも満たせば糖尿病が確定しますので、来院時に検査して200mgを超えていたら、初診でもすぐに糖尿病と診断されます。
1.随時血糖 | 200mg/dl以上 |
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2.早朝空腹時血糖 | 126mg/dl以上 (前日夜9時以降絶食、朝採血) |
75g経口ブドウ糖負荷試験2時間値 | 200mg/dl以上 |
つまり、正常であればどんな時に採血をしても、200mg/dl以上にはならないということですね。
HbA1Cは、過去2か月間の平均血糖コントロールの状況を推定することができます。
血糖値では正常でも、それは当日や前日の食事の影響もあり、隠れた糖尿病がいるかもしれません。
HbA1Cは長期間の高血糖を示しますので、より正しいコントロール状況がわかるのです。
健康診断では、必ず血糖値とセットでHbA1Cが項目に含まれているはずです。
糖尿病の診断基準にある、75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)とは、どのような検査なのでしょう。
「2時間値」と記載されていますが、時間とも関係しているのでしょうか。
2型糖尿病は、発症初期には食後の高血糖だけがみられ、進行してから空腹時も高血糖になることがほとんどです。
より早く診断をつけるために行うのが、あえて糖分をとって食事を摂った時の糖のながれを再現して、食後高血糖がないか調べる75gOGTTです。
空腹の状態で病院へ行って、空腹時採血を行ってから75gのブドウ糖液を飲みます。
その後30分ごとに血糖を測定し糖の代謝能力をみます。
120分後まで測定して検査は終了します。
一日で何度も採血をされるので苦痛をともないますが、境界型や軽度の糖尿病を発見するためには制度の高い検査です。
糖尿病は、完治することのない病気です。
血液検査だけでわかるのですから、癌を見つけるよりずっと楽です。
病院で調べればすぐにわかるものばかりですから、定期的に健診や受診をして、検査を受けましょう。