糖尿病の症状にあてはまるかチェックしよう

「糖尿病予備軍」って聞いたことありませんか?
生活習慣の悪化により、糖尿病予備軍はかなり多くいると言われているんです。

放っておき、生活習慣がさらに乱れていると糖尿病になってしまします。
糖尿病の症状は始めのうち、痛みなどの自覚症状がないため、検査で血糖値が高かったり、治療が必要と言われたことがあっても、そのまま治療を受けない人が多いのです。

一度、糖尿病になってしまうと、完治するのは困難です。
症状を抑えるための辛い闘病生活が一生続いてしまいます。
しかし、「糖尿病予備軍」の段階ならまだ間に合うんです!

糖尿病に対する正確な知識を持って、生活習慣を見直しましょう。
では、糖尿病によく見られる症状を挙げていくので、チェックしてみましょう!

01.のどの渇き

人間の血管は一定の濃度を保つために、細胞から水分が補われます。
インスリンが不足し、血液中のブドウ糖が多いと血液はドロドロになり、細胞からより多くの水分を補給するようになります。
すなわち、体内から水分が多く奪われ、口渇の原因となります。

02.尿の量・回数が多い

1の「のどの渇き」が原因で、水分の多量摂取による「尿が近い、尿の回数が多い」頻尿の原因となります。
この場合には、1回の排尿量は正常(150~200ml以上)であるにも関わらず、何回もトイレに行くことになります。

03.体重が急激に減る

糖尿病が進むと、食欲旺盛でよく食べているにもかかわらず、急に体重が減ることがあります。
急激に減少するのは脱水のためと言われています。
高血糖になると、ブドウ糖の代わりに筋肉や脂肪をエネルギーとして使うようになり、結果として体重が減ります。

04.全身がだるく、疲れやすい

栄養が細胞に行き渡っていないから、と言う事になります。
インスリンの作用不足でブドウ糖を利用できず、活動エネルギーが足りないため。

05.目がかすむ(視力障害)

高血糖状態が長く続くと、血糖はたんぱく質の末端と結合して、 別の分子に変化させてしまうことがあります。
目の水晶体は、たんぱく質が変化することで、白くにごってしまい、白内障を引き起こしますし、 血管も、たんぱく質が変化することで、弾力性がなくなり、出血を起こしたり、 網膜はく離を引き起こしたりします。

06.尿に糖が出る

血液中には、常に一定量のブドウ糖が含まれており、これを血糖といいます。
血糖は膵臓から分泌されるインシュリンというホルモンの働きで分解されてエネルギーに変わり、残りは水と二酸化炭素になって体外に排出されます。
血糖値が一定の限度をこえると、尿中に糖が漏れ出てきます。

07.立ちくらみ

高血糖によって自律神経に障害が起こるというもので、血圧の調整がうまくいかずに立ちくらみが起こりやすくなります。

08.手足のしびれ

手足のしびれは、血糖値が高い状態が続きますと、感じる事があります。
糖尿病性神経痛は、末梢神経が損傷され、手足の痺れや痛み、感覚異常を示す症状である。

09.インポテンツ(性欲減退)

性欲というのは身体が丈夫であっておきるものなので、糖尿病で体力が低下すると性欲の減退という形で表れます。

10.月経異常

読んで字のごとく尿に糖が出る病気ですので、尿に甘い匂いがします。

11.尿から甘いにおい

インスリンは卵胞の成長にも必要なホルモンなので、インスリンの分泌が低下している糖尿病では卵胞の成長が鈍くなり、排卵がうまく行われなかったり、排卵まで長い時間かかったりします。
そのため生理の周期がインスリンが高度に低下している状況では卵巣自体の機能が大きく低下し生理が来なくなってしまうこともあります。

12.体臭や口臭が甘酸っぱいにおい

インスリンの不足及びインスリンの機能が弱くなることで、糖の代謝が進まなくなります。
糖の代謝が進まないために甘酸っぱい臭いがすることが多いと言えます。
つまり糖の代謝が進まなくなると、体は糖の代わりに、脂肪をエネルギーとして代用するようになります。
その際に、ケトン体という強い臭いの元となる物質が血液に乗って全身に巡ってしまい、それが体臭となるのです。

13.肌がかゆい、かさつく

糖尿病が原因で発症しやすく皮膚の病気には白癬症とカンジダ症が代表格として挙げられます。
まず白癬症は水虫に代表されるカビの一種。
足の裏や手足の指、さらに陰部のかゆみとなってあらわれるのが大きな特徴です。
カンジダ症は性感染症の一種として挙げられることが多い病気です。
とくに女性に発症しやすく、陰部や肛門、あるいは太ももの内側や乳房の下の部分などにかゆみが生じやすくなります。

14.食欲がありすぎていくらでも食べられる

ぶどう糖をエネルギー源として、充分に利用出来ない為、脂質を利用する代償作用が起こり、血中に遊離脂肪酸を増やし、食欲中枢の働きを妨害して、そのせいで満腹を感じなくなってしまう為。

15.甘いものが急に欲しくなる

食後わずか2時間とか3時間しか経ってないのに、甘いものというか炭水化物がが欲しくてたまらなくなるのです。
ここで我慢できずにお菓子などを口にすると、再びインスリンの遅延過大分泌、低血糖が起こり、また甘いものが欲しいと言う悪循環に陥ります。
これがいわゆる糖尿病による異常な食欲の始まりです。

この記事を監修した人

監修:宮座 美帆

経歴&活動:
平成25年 臨床工学技士の資格取得。
同年より、広島大学病院に勤務し循環器・呼吸器・代謝内分泌などの疾患を対象に多くの仕事に従事し経験を積む。
現在は医療に関する執筆・監修をこなす医療ライターとしても活動中。
病院・クリニック・企業のHP内コラム等も担当し、読者のみなさまが「病院を受診するきっかけ」作りを積極的に行う。

Twitterはこちら

サイトリンク