糖尿病の見逃してしまいがちな汗の症状

糖尿病は血液中の糖分の値(血糖値)が高くなってしまう病気です。
自覚症状が無いといってもよい病気なので、悪化してから治療に入る人がほとんどです。

糖尿病を放置すると、次のような症状に陥ります。

このうち、神経障害で自律神経に障害があると、汗のかき方が異常になる場合があります。
暑くないのに汗をかいたり、上半身は汗をかいて、下半身は冷えていたりします。
食事の際、顔や首などに汗をかくのも糖尿病の方に顕著にみられる症状です。

汗の臭いが甘酸っぱいという症状もみられます。
これは、糖の代謝が思うように進まない為に起こります。
さらに、筋肉が必要とするエネルギーが「糖」から得られない状態です。

エネルギーが糖から得られずに、代わりに「脂肪」からエネルギーを得ています。
この異常代謝により、「ケトン体」という甘酸っぱい体臭の元となる物質が増えるのです。

それで脂肪が燃焼されるならいいじゃないか、と思った方がいるでしょう。
しかし、この「ケトン体」が血液中に急に増えることで、血液が酸性になり、体に異常が発生します。

実際、炭水化物(糖分)を抜いて、脂肪を燃焼させるダイエットが流行っています。
脂肪も運動のエネルギー源となりますが、脳のエネルギー源となるのはブドウ糖だけです。

また、この甘い体臭は、糖尿病でなくてもありえます。
たとえば、無理なダイエットを行った際にも甘い体臭が発生するのです。

一方で、自律神経の異常であることも考えられます。
この場合は、顔だけがほてるなどの症状もあります。
そのため、更年期の症状と間違われたりもします。

顔のほてりは自覚できても、体臭は自分ではなかなか気づかないものです。
家族などに、確認してみるのも手かもしれません。

このように、糖尿病とは関係のなさそうな症状もサインであることは知っておきましょう。

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