IGT(耐糖能異常)とは

「糖尿病予備軍」「隠れ糖尿病」「境界型糖尿病」って言葉聞いたことありませんか?
3つの言葉はどれも糖尿病の前段階を意味します。
この状態を「IGT(耐糖能異常)」と言います。
糖尿病の前段階の状態でも「IGT(耐糖能異常)」という立派な名称があるのです。
さらに「IFG(空腹時高血糖)」という状態もあります。 これはIGTの前段階です。

糖尿病発症までの流れ

正常→IFG→IGT→糖尿病

つまり糖尿病ではなくても、空腹時の血糖値が高い場合はIFGの診断に、食後の血糖値が高い場合にはIGTの診断になるというわけです。

耐糖能異常(IGT)とは、どのような状態?

食後(糖負荷後)の血糖値は、正常な場合、80~140mg/dLの範囲に調節されています。
しかし、インスリンの分泌が少なくなったり、インスリンの働きが悪くなると、食後の血糖値が正常値まですみやかに低下しなくなります。この状態を耐糖能異常(IGT)といいます。

耐糖能異常(IGT)診断

IGTは、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)という検査によって調べられます。
この検査では、ブドウ糖を飲んだ後に血糖値を測定し、2時間後の血糖値が140~199mg/dL、かつ空腹時が126mg/dL未満の場合にIGTと診断されます。
糖尿病を発症する危険性が高い人では、定期的に検査を受けましょう。

耐糖能異常(IGT)の予防

この段階から生活習慣を見直すことによって、血糖値を正常に戻すことが大切です。積極的に食事・運動療法を実施し、糖尿病の発症や動脈硬化の進行を抑えましょう。

40歳以上の6人に1人が糖尿病予備軍と言われていますので、必ず予防することが大切です!

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