気になる糖尿病の診断基準値は?

尿に糖が出るのが糖尿病?

糖尿病って具体的な定義とか診断基準ってあるのでしょうか?
尿に糖がでるのが、糖尿病?と言うことは、尿検査で糖が出たら糖尿病?

誰もが知っている糖尿病という病気。
でも、本当の定義や診断基準を知っている人は意外に少ないようです。
「尿検査で糖がプラスになるまでは、糖尿病ではない」と思っている人もいますね。

糖尿病とは、インスリンが分泌されなくなる、もしくはインスリンは分泌されるが効かなくなることによって、細胞に糖分を取り込むことができずに血液中の糖が多くなる疾患です。
つまり、尿に糖が出るのが糖尿病ではないということです。

糖尿病は成因によって、1型糖尿病・2型糖尿病・その他特定の機序や疾患による糖尿病・妊娠糖尿病の4つに分類されます。
詳しくは、糖尿病の種類ページ参照してください。
多いのは1型と2型で、1型は自己免疫疾患によることが多く、小児期~青年期に発症します。
2型は糖尿病患者の90%以上を占め、生活習慣病として主に中高年に発症します。

糖尿病の診断基準は?

尿に糖が出ることが糖尿病ではないと分かりました。では、診断基準は?
よく聞くのは『血糖値』なのですが、血糖値がどうなっていれば糖尿病なの?
他に糖尿病の定義ってありますか?

1型と2型で成因は違いますが、診断基準は同じと考えてよいでしょう。
血糖値や経口ブドウ糖負荷試験、HbA1cを組み合わせて判定します。
血糖値の測定は食事や運動によって変動が大きいので、原則は日を変えて2回測定する必要がありますが、重度の場合やHbA1cも合わせ、初診日に診断がつくこともあります。

糖尿病の診断基準

1.随時血糖 200mg/dl以上
2.早朝空腹時血糖 126mg/dl以上 (前日夜9時以降絶食、朝採血)
75g経口ブドウ糖負荷試験2時間値 200mg/dl以上(75gのブドウ糖液を飲んで行う検査)

上のいずれかを満たし、更に下の条件のいずれかを満たしたら糖尿病確定です。

眼科で糖尿病性網膜症と診断されて、糖尿病が確定する場合も実際は良くあるケースです。
健診を受けていても精密検査を受けずにいた人や、自営業で健診を全く受けていない人に多いですが、そこから糖尿病のコントロールをしても、既に各臓器はダメージを受けています。

そうならないためにも、定期的なチェックと早期受診を心がけましょう。

まとめ

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