糖尿病の治療について

はじめに

糖尿病と聞いてなかなか治らない病気のイメージがありますが、実際のところはどうでしょうか。
糖尿病と併発する症状についてとケース別治療についてまとめてみました。

1.糖尿病うつ治療について

糖尿病の方が病気になったショックなどから、うつ病にかかったり、うつ傾向になったりすることがあります。
糖尿病の方がうつになることでのような影響があるのでしょうか。

上記などがあります。

糖尿病の発症が先の場合とうつ病(うつ傾向)が先の場合とケースは色々ありますが、糖尿病の治療に専念させる為には、うつ症状を軽減する必要性があります。

うつ症状を軽減させる方法として一般的なもの
うつ症状軽減の服薬
薬にたよらない行動療法 → 認知行動療法
※もの事の考え方を改善してストレスを減らすもの

※認知行動療法は糖尿病とうつ病併存患者に有効 糖尿病リソースガイドより

上記があります。

うつ症状の薬については医師の処方の元で服薬をお願いします。
また、薬については個人差がありますので、体調不慮やその他体調に変化がある場合は必ず医師に相談願います。

抗うつ剤(気分の落ち込み時期のもの)
SSRI(選択式セロトニン再取り込み阻害薬)
SSRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
NSaSSA(アドレナリン行動性、特異的セロトニン行動性抗うつ薬)
三環系抗うつ薬
四環系抗うつ薬

※うつ治療法を知る こころのひまわりより

うつ症状の薬や治療ですぐに糖尿病が良くなるということではありませんが、糖尿病の治療をする上でうつ症状を改善することは大切なことでしょう。
また、うつ治療と並行して糖尿病の治療も行うことも大切です。(副作用や薬同士の相互関係などり注意が必要です。)

2.糖尿病認知症治療について

認知症の方が自分で血糖値のコントロールをする事が難しいことがあります。
基本的には認知症の治療と糖尿病の治療は分けられますが、共通する部分については総合判断によって治療が行われます。
また、認糖尿病治療と認知症(特にアルツハイマー型認知症)に関連する治療がいくつかあります。

上記などがあります。

インシュリン投与することで、糖のエネルギー代謝の調整以外にも記憶に関連する物質が溜まらないようにする効果もあり、記憶する組織に関係するものもあります。
これによって記憶力が促進されるようです。

血糖降下剤の中でUS剤(スルホニル尿素薬→膵臓のインシュリンの分泌を科活発化させるもの)やピオグリタゾンなどの服薬によって認知症の改善の効果があったという報告もあります。

現在のところ認知症は完治しないと考えられています。
症状の改善、進行を遅らせるといったものが治療ということになります。

3.糖尿病排尿障害治療について

自律神経障害で尿意がない、残用感があるといった神経因性膀胱といった症状があります。
悪くなると、腎機能影響が出るものです。

治療
インシュリン投与
排泄コントロール
カテーテル治療

上記などがあります。

まずは空腹時の尿量について計測して(エコーなどによる)それと、普段の尿意もパターンなどを計測します。
糖尿病の場合は血糖値のコントロールが重要です。
軽度の場合は、インシュリン投与や食事での血糖値のコントロールをして、排尿について経過観察でまずは対応されます。
尿意がない方の場合でも一定時間でトイレに行き排泄するように心掛けます。
インシュリンや食事で血糖値のコントロール、排泄コントロールでも改善されない場合や、膀胱にかなりの量の尿が溜まっているのに排泄できていない場合や、尿慮感染を繰り返す場合は、カテーテル治療になります。(膀胱まで管を入れて尿を排出します。※バルーン(尿意パック)を付ける場合もあります。)
バルーンカテーテルを使用されていても、自分で尿意があるようになれば医師と相談のうえ、カテーテルを取り外すことは可能です。

膀胱で尿が溜ると、背中の痛みや発熱といった症状がでる尿路感染を起こし(尿道炎・膀胱炎など)膀胱から腎臓へ影響が出ると腎盂炎(じんうえん)、腎臓機能低下に繋がります。

4.糖尿病肺炎治療について

糖尿病の方は抵抗力低下などが原因で感染症になりやすく、市中肺炎(細菌が原因の)も気をつけたい病気のひとつです。
重篤化や亡くなる原因にもつながる病気のひとつですので予防も考える必要があります。

予防方としては、予防接をする事で肺炎にかかるリスクが少なく重篤化を防ぐことに繋がります。
まず1番の原因としては肺球菌です。

次に、肺炎の原因に繋がり易い細菌・ウィルスについて考えられるもので「インフルエンザ」もその原因となる場合があります。
こちらについても予防接種することで重篤化を防ぐ為に良いと思います。

では、実際に発症した場合はどうでしょうか。
胸部レントゲンによる判断と、症状によっては尿検査、咳や痰、脱水症状などの症状確認、白血球数、などを行ったなった上で治療をします。

軽度の場合は入院せず、外来治療で、抗菌剤の服薬となり、(注射の場合もあり)重篤化されている場合、高齢者などは入院による抗菌剤の注射となります。

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