二次性糖尿病

二次性糖尿病とは

二次性糖尿病は続発性糖尿病とも言われています。
ざっくり言うと、すい炎やすい臓がんなど、他の病気がきっかけになって起こる糖尿病です。

二次性糖尿病は糖尿病の原因になった基礎疾患を治療することにより、治癒する可能性があります。

ただし、基礎疾患があっても、糖尿病を発症するかどうかは、糖尿病の素因の有無に関係しており、基礎疾患がきっかけとなって一次性糖尿病を発症することもあるので、必ずしも1型糖尿病、2型糖尿病と完全に分けて考えられない場合もあります。

二次性糖尿病の原因

二次性糖尿病には他の病気がきっかけになって起こる糖尿病と説明しました。
どんな病気やどんなことで発症するかまとめました。

二次性糖尿病がおきる病気等
すい炎などのすい疾患
すい炎の原因は、胆石症やアルコールをたくさん飲んでいることがほとんどです。
肝炎などの肝疾患
肝炎ウイルスに感染しておこるウイルス肝炎です。
副腎皮質ステロイドによる副作用
ステロイド剤は、炎症を鎮め、免疫を抑制する作用があります。
経口避妊薬などの薬剤
経口避妊薬とは「ピル」のことです。
遺伝子の異常やその他の遺伝子疾患
染色体や遺伝子の変異によって起こる病気をいいます。
内分泌の病気であるバセドウ病
バセドウ病というのは、甲状腺という喉にある、たくさんのホルモンを扱う器官が、ストレスや妊娠などがきっかけで、異常に甲状腺ホルモンを分泌してしまう病気です。
感染症などによる稀な病態
ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入して増殖し、発熱や下痢、咳等の症状がでることをいいます。

但し、すい疾患の場合、β細胞の半数近く障害を受けると糖尿病を発症しますが、しかしこうした基礎疾患があっても、二次性糖尿病を発症しないこともあります。

二次性糖尿病の治療

二次性糖尿病の治療は、基礎疾患の治療と共にその状態に応じた糖尿病の治療が必要となります。

軽症の糖尿病の場合には、基礎疾患が調節できれば糖尿病の状態も改善されます。

しかし、基礎疾患が上手くコントロールできない時や基礎疾患が起因となり、一次性糖尿病が発症した場合は一般の糖尿病の治療と何ら変わるところはありません。

基礎疾患が原因で起こった糖尿病でも病状態が進行している場合、合併症の発症や進展を防ぐためにも、一次性糖尿病の治療と同じ対策をとる必要があります。

二次性とはいえ、糖尿病ですから、特徴も同じようなもので、基本的には「自覚症状はない」のです。

このため、検査を受けることが早期発見に有効ですが、既に治療を受けているほかの病気があるわけなので、通常よりは早めに気づきやすいという面もあるそうです。

二次性糖尿病のまとめ

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