血糖値と食後1・2・3時間後について - インスリン注射・血糖値が低い・血糖値が高い・空腹時・理由 -

食後1.2.3.時間後の血糖値が高いとインスリン注射が必要?

食後の血糖値が高い場合インスリン注射が必要な場合と、そうでない場合があります。
血糖値の上昇を抑えるために規則正しい食事療法や、適度な運動療法を取り入れます。
二つの両方を取り入れることが可能であり改善がみられるようであればインスリン注射が必要ではない場合がありますが、あまりにも高血糖であったり生活改善が難しいようであればインスリン注射を取り入れることになります。
インスリン注射を取り入れて快方へ向かうのであれば、いずれ運動療法と食事療法のみで治療改善していくことも可能です。
必ずしも必要ではありませんが高血糖により危険な状態であれば、ほとんどインスリン注射を取り入れ治療していくことになります。

食後1.2.3.時間後の血糖値が低い原因

血糖値が低い状態を低血糖と言いますが、低血糖とは血液中のブドウ糖が足りていないじ状態をいいます。
ブドウ糖は脳の活動に不可欠な成分なのでブドウ糖が少ない状態では脳の活動が低下し、その結果眠たくなってしまいます。
なぜ食後に低血糖になってしまうかというと食事内容によって急激に血糖値が上昇すると、それを下げようとしてインスリンが過剰に分泌されるからです。
つまり血糖値の急上昇を招く糖質を多く摂りすぎると下げようとするインスリンが活発に働き、その結果低血糖を招いてしまうようです。
朝食を抜く生活も同じで急に糖質を体内に取り込みお腹いっぱいご飯を食べたはずが体が飢餓状態だったため、インスリンが過剰に働き低血糖を招いてしまうようです。

食後1.2.3.時間後の血糖値が高い原因

血糖値を上昇させる糖質を摂りすぎる食生活を繰り返すと同時にインスリンを大量に分泌する必要があります。
糖質を摂りすぎる生活は膵臓を疲れさせインスリンの分泌の減少へとつながります。
正常な血糖値の方であれば急激に上昇することはなく膵臓に負担をかけることなく血糖値を下げることができるのですが、糖尿の方ですと膵臓の働きが弱っているため食後に急激に血糖値が上がってしまうことになります。
正常な方でも空腹で飢えている状態で糖質を沢山摂ってしまいますと、急激に血糖値を上昇させてしまうことはあります。
その繰り返しで少しずつ膵臓の働きは弱まり食後の血糖値が上がりやすく、下がりにくい状態になり糖尿病へとなります。

食後1.2.3.時間後と空腹時の血糖値どちらが重要?

食後の1.2.3.時間の血糖値も空腹時もどちらの血糖値も重要です。

食後の血糖値は食べ物によりますが食後の血糖値の上がり具合が大切になります。
食後1.2.3時間後の血糖値は血糖値スパイクといって空腹時は正常値だが、食後1.2.3.時間後は高血糖値を示し血糖値の上昇下降を繰り返し知らない間に血管を蝕み動脈硬化など恐ろしい病気につながっている場合があります。
空腹時の血糖値は食後何時間たっても血糖値が下がらないことがわかり、膵臓が弱りインスリンが機能していないことを教えてくれます。
空腹時がいくら正常値であっても食後1.2.3.時間の血糖値が高ければ糖尿病と診断されてしまいます。

食後1.2.3.時間後の血糖値を測定する理由

なぜ食後に血糖値を測定するのかというと初期の糖尿病を発見することができるからです。
空腹時の血糖値だけだと正常値に戻っていて異常なしと判定され、糖尿病の発見が遅れてしまうことがあります。
食後1.2.時間だと食べたと同時に消化が始まり血糖値が上がり始めますが、空腹時だけではわからない食べ物を食べてすぐの血糖値の上昇の仕方を確認することができます。
空腹時は血糖値が正常値であっても食後すぐの血糖を測ることによって、食後の高血糖や本格的に糖尿になる前に改善することができるようになります。
食後高血糖を続けていますと血管は痛めつけられ健康診断などで糖尿の疑いを持たれたときには、場合によっては糖尿がかなり進行している不安があります。

この記事を監修した人

監修:宮座 美帆

経歴&活動:
平成25年 臨床工学技士の資格取得。
同年より、広島大学病院に勤務し循環器・呼吸器・代謝内分泌などの疾患を対象に多くの仕事に従事し経験を積む。
現在は医療に関する執筆・監修をこなす医療ライターとしても活動中。
病院・クリニック・企業のHP内コラム等も担当し、読者のみなさまが「病院を受診するきっかけ」作りを積極的に行う。

Twitterはこちら

サイトリンク