糖尿病とは何か

糖尿病とは、血糖値が高くなり体に問題が生じる病気です。
一度かかると完治することはなく、薬などでコントロールしながら一生付き合っていくことになります。
糖尿病になると体内のインスリンの分泌や作用に問題が生じ、食物エネルギーを正常に代謝できなくなります。
インスリンは膵臓で作られ、血糖を正常範囲に保つ役割がありますが、その作用が不具合を起こすと、血糖が高くなってしまうのです。

厚生労働省の調査によると、国内の糖尿病患者数は約950万人と推定(2012年国民健康・栄養調査)されていますが、同じ調査において、治療を受けている人は7割弱と報告されています。
糖尿病であることに気付かないでいる人や、気付いていても治療をしないでいる人が多いことが分かります。

糖尿病の種類

糖尿病にはいくつかの種類があります。
まずインスリンを作る細胞が破壊されインスリン量が絶対的に足りなくなって起こる「Ⅰ型糖尿病」
原因はよく分かっておらず、子供のうちに発症することが多いとされます。

食事や運動などの生活習慣が原因になる「Ⅱ型糖尿病」
インスリン量が少なくなって起こるものと、インスリンの働きが悪くなり、ブドウ糖がうまく取り入れられなくなって起こるものがある。
わが国の糖尿病の95%以上はこのタイプとされています。

その他、遺伝子の異常や肝臓や膵臓の病気、感染症、免疫の異常などのほかの病気が原因となるものや、薬剤が原因となる場合もあります。

さらに妊婦にとって最大の敵「妊娠糖尿病」
妊娠中に発見されることがあり、新生児に合併症が出ることもあります。

糖尿病が怖いのは血糖値が高くなることではありません。
最も怖いのは合併症です。血糖値が高くなることで、末梢血管までボロボロになり、細胞が壊死します。
手や足が壊死したり、網膜がダメージを受けたり、内臓もダメージを受けることになります。

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