血糖値を上昇させない飲み物

日々の食事や生活習慣の中で、どのように血糖値を下げていくのか、あるいは、血糖値を上昇させないためにどのような工夫をするべきか、ということは、多くの方が気にする点でしょう。
食習慣と合わせて気をつけたいのは、「飲み物」。
この記事では、日々で食事よりも摂取する機会の多い「飲み物」について、血糖値を上昇させない工夫を解説したいと思います。

ジュース

1.血糖値を下げる方法とは?

そもそも血糖値を下げる、という話題について考えている方は多いのですが、血糖値はなぜ上がるのでしょうか。
血糖値は、日々の中で必ず上下します。
もっとも顕著に血糖値の上昇が見られるのは、食事のタイミングです。
食事をすることで血液内にグルコース(ブドウ糖)が吸収されるため、これによって血糖値が上昇します。
その後、体内で分泌されるインスリンという物質によって血糖値が下がります。
この血糖値の上昇が高くなり、インスリンが十分に分泌されていない、あるいは血糖値低下の効果が十分に発揮されていない状態が、「血糖値が高い」という状態であるわけです。
ですので、血糖値を下げるための最も基本的な方法は、食後などの血糖値が高い状態に身体が晒されたときに、インスリンが適切に分泌されること、そして、そのインスリンが十分に血糖値の低下効果を示すことを促すことです。

ただし、重要であるのは、食物を摂取することによって血糖値が上昇するとはいえ、まったく食事をしなければ心配はないかというとそうではないということです。
当然のことながら食事は生命維持に不可欠であることから、長期間の断食は不可能ですし、血糖値の上昇は食事だけではなく、飲料の摂取からも起こるためです。
そのため、「食餌療法」と合わせて、飲み物や運動などの生活習慣改善、そしてインスリン等の薬剤治療を組み合わせて、糖尿病の治療を行う必要があるわけです。

2.血糖値を下げる飲み物とは?

一時期、メディアなどによって頻繁に取り上げられた「ペットボトル症候群」という言葉をご存知でしょうか。
このペットボトル症候群は、急性の糖尿病のことを指します。

なぜペットボトルかというと、ペットボトルにボトリングされている清涼飲料水、スポーツドリンクなどを大量に飲み続けることによって急性の糖尿病を発症することから名付けられました。
私たちは日々の生活の中で、食事の回数よりも多く飲み物を口にします。
その飲み物に含まれている糖質について意識しなければ、意図せず体内に大量の糖質を取り込むこととなります。
特に、先に述べた市販されているペットボトル詰めの清涼飲料水などでは、100mlあたり10g程度など、糖質の含有量はかなり多めです。
ペットボトル一本を500mlとして、一日に4本を飲めば200gの糖質を摂取することもありえるのです。

では、この飲み物を、血糖値が下がる効果のあるものに切り替えれば、血糖値を下げるよい効果を十分にもたらしてくれそうです。
タマネギに含まれているプロピルアリルジスルフィド、サイクロアイリンといった物質や、トマトに含まれるリコピンは血糖値や血圧を下げる効果があると認められています。
また、ゴーヤやシークヮーサーにも血糖値を下げる成分が含まれているため、タマネギ茶、トマトジュース、ゴーヤ・シークヮーサージュースなどが高い効果を期待できる飲み物といえるでしょう。

ゴーヤ

3.青汁は血糖値を下げる?

「健康によい」飲料として、青汁の名前を聞いたことのある方は多いでしょう。
この青汁という飲料は、血糖値に対してどのような効果をもたらすのでしょうか。

まず、青汁に含まれる「難消化性デキストリン」は、糖の吸収を緩やかにする作用があります。
そのため、食事の際に合わせて飲むことで、食後血糖値の上昇を緩やかにする効果が期待できるでしょう。
習慣付けて摂取すれば、日々の食生活をなかなか変えられない方にとっては手軽に血糖値対策ができるといえるでしょう。

また、難消化性デキストリンの効果だけでなく、鉄分や葉酸、ビタミンB2などの必須栄養素もしっかりと含まれているため、同時に栄養摂取も青汁に期待できる部分が大きいでしょう。
普段の食事や飲み物のチョイスのひとつに、青汁を取り入れるのは有効な選択肢のひとつとなりそうです。
ただ、青汁のチョイスも重要で、含有成分に注意を払ったり、トクホの青汁を選ぶなどの部分にも気を配りたいところですね。

青汁

サイトリンク