食後の血糖値について その4 - 献血・健康な人・コーヒー -

血糖値が上がる食後に献血をしてもいいの?

基本、糖尿病患者であっても献血はできます。
ただ、状況によります。
ここ、数か月にわたり、血糖値を示す血液データが安定していること(BS、HbA1c、GA)など、合併症の進行の恐れがないこと、体調が落ち着いている(風邪など引いていない)感染症ではない、昨夜よく眠れた、妊娠中ではない、輸血歴がない、など・・その他として現在内服中の薬に関して医師より問診があるかと思われます。
薬によっては、半減期が長く存在しているものがあります。
この半減期とは、簡単に言えば、「薬の効いている時間(長さ)」のことです。
また、血中濃度に関係している薬物も存在します。
糖尿病患者さんの治療薬にも、血中濃度の測定が必要な薬が存在します。
こういった事情を踏まえて、医師は総合的に献血ができる身体なのかを診察していきます。

もちろん、この時、空腹か食後かも問診の対象になります。
空腹の場合は、その場でパンや牛乳を渡されるところもあります。
空腹の状態で献血をするとどうなるか・・血液を200~400ml脱血した場合、気分不良、冷汗、吐き気、嘔吐、手指のふるえ等の症状がみられます。
要するに、極端な貧血、脱水状態になるということです。

では、食後だったら直ぐにでも献血できるのか?というと、そうではありません。

ベストな時間帯は、食後3~4時間といわれています。
例えば、食後のすぐ献血した場合だったら通常の量を摂取したとしても、満腹であったとしても、食後は消化を促すため血液が胃に集中します。
よって、他の臓器の血流が悪くなるという生理学的反応が起こるわけです。
しかし、例えばこれが、人工透析や献血などによる脱血を行うことで胃の血流障害が生じ、虚血反応を引き起こします。
症状として、下腹部の痛み、血圧の低下、便意、吐き気、気分不快などがあげられます。

*日赤は糖尿病を『生活習慣病の一つであり、気が付かないうちに進行する』と位置づけ、2009年3月から献血をすると、糖尿病検査が無料となりました。

検査は、飲食後でも影響のないGA(グリコアルブミン:過去1~2週間の血糖値の平均)の測定をします。
今までは殆どが、健診のみで糖尿病の早期発見をしてきました。
しかし、献血でもそれが出来るようになったのです。
GAは先にも述べましたが、飲食の影響を受けません。
食後の時間を守り、糖尿病を疑っている方はぜひとも、一度ボランティアという大きな顔をして、ご自身の早期は発見にも貢献してみてはいかがでしょう。

健康な人は食後何を食べても血糖値は上がらない

健康な人だって食事や間食をすれば血糖値は上昇します。
ただ、健康な人は食後2時間もすれば、食前の血糖値まで下降します。
これは、すい臓からインスリンというホルモンが正常に機能しているからです。
糖尿病じゃないからといって油断は禁物です。
例えば太っている人、肥満には「内蔵型と皮下脂肪型」があります。
生活習慣病で関連付けられるのは『内蔵型肥満』になります。
内臓の周囲に脂肪がたまってしまうと、すい臓でのインスリン機能も低下します。
そうなると、血糖値が上がるということになります。
また、日本人は欧米人に比べてインスリンの分泌が障害されやすい体質が多いことが分かってきたという報告や、BMIが「25」程度でも糖尿病になることがある。
という報告が上がってきています。
いち早く、内蔵型肥満を知るにはどうしたらいいのかお知らせしましょう。
それには、BMI(ボディ・マス・インデックス)や腹囲を計測しましょう。

BMIは肥満の基準値を簡易的に計測できる(体格指数)のことです。

基準値として25以上が肥満、18.5~25未満がふつう、18.5未満がやせ  計算式は BMI=現在の体重( )㎏÷身長( )m÷身長÷( )m 例:体重77kg、身長175cmの男性の場合  77÷1.75÷1.75=25.1.. 腹囲:腹囲はへその高さを測ります。
男性85cm以上 女性90cm以上で生活習慣病予備軍です。

どんなに健康な人でも、食べすぎには注意が必要です。
最近では、デジタル体重計にBMIが表示されるものも売られています。
ご自宅にある方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

食後にコーヒーを飲むと血糖値に及ぼす影響は?

フィンランド国立公衆衛生研究所によると1日3~4杯のコーヒーを飲んだ人たちは飲まない人に比べ30%近く糖尿病になる率が低かったといわれています。
これは、コーヒーに含まれるクロロゲンという成分が糖代謝を活発にすることで、インスリンの分泌が促されて血糖値の安定がみられるようになると考えられています。
注意することは、ブラックで飲むことです。
砂糖やミルクを入れないことがルールとなります。

そして、最も注意していただきたい点は、すでに糖尿病になっている方は適応外とだということです。
同じ食後の血糖値でも、糖尿病患者さんの場合、ブラックのコーヒーを摂取することで、逆に血糖値が上がるという報告があります。
これは、予備軍までに限られたことなのです。

同じ、食後血糖でも、糖尿病か予備軍かで糖代謝に与える影響に差が出てきます。
自分はどちらか?確認をしましょう。

コーヒー

この記事を監修した人

監修:宮座 美帆

経歴&活動:
平成25年 臨床工学技士の資格取得。
同年より、広島大学病院に勤務し循環器・呼吸器・代謝内分泌などの疾患を対象に多くの仕事に従事し経験を積む。
現在は医療に関する執筆・監修をこなす医療ライターとしても活動中。
病院・クリニック・企業のHP内コラム等も担当し、読者のみなさまが「病院を受診するきっかけ」作りを積極的に行う。

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