糖尿病の合併症により透析が必要になる!?

透析って、腎不全と関係があると思うのですが、糖尿病と透析は関係あるのでしょうか?

考える
糖尿病と透析は関係ある!?

糖尿病の三大合併症‐腎症

糖尿病腎症は、糖尿病網膜症・糖尿病神経障害と並ぶ三大合併症です。
長期間高血糖の状態が続くことで、細かい血管が傷むことで起こります。
腎臓は老廃物を排出して尿を作り出す臓器です。
逆に必要な物質は再吸収することで、身体から出て行かないようにします。
ところが腎臓が傷むと、老廃物は排泄できないのにタンパク質等の必要な物質が漏れ出てしまいます。

老廃物が排泄できないと、血液は徐々に酸性に傾き、カリウムを始めとした電解質のバランスが崩れます。
このように腎臓が機能を果たさなくなった状態を腎不全と言い、腎不全患者は透析をしなければ生きていくことができません。

透析
糖尿病の合併症、糖尿病腎症は腎不全になり透析が必要になります。

透析が第二のスタート?

糖尿病を発症してから透析導入に至るまでには、年単位の時間があります。
最低でも数か月はあったはずの時期に生活習慣を改善せず、経口薬・インスリンを使っても腎機能を保っていられないようなコントロール状態の人が、最終的には透析導入となります。
そこで「透析は嫌だ」と踏ん張って生活を改善し導入を遅らせる人もいれば、「透析すれば生きていけるならいい」と、やはり生活習慣を改善しない人がいます。

透析は週2~3回、半日かけて行います。
通院や定期検査も含めると、透析以外の通院回数・時間も考慮しなくてはなりません。
当然日常生活や仕事に支障がでますから、まともに正社員で働き続けることは難しくなります。
しかし、透析が大変なのは時間や金銭的な問題だけではありません。
透析しているからいいやと好き放題食べて飲水制限を守らずにいると、いくら透析をしても過剰な水分を引き切ることができず、溢水になって心不全を起こします。
透析をするために作る人口血管の「シャント」の閉塞も起こりますし、「透析導入まで来てしまったら、あとは病院まかせ」とはいかないのです。

腎機能が悪くなってから後悔しても、遅いのです。
糖尿病は治りません。
いかに合併症を防ぐかが大事なのです。
そして、透析導入は新たなスタートでもあるのです。

食事
生活習慣を改善し、バランスの良い食事をこころがけましょう

まとめ

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