糖尿病治療に大切な食事と飲み物

糖尿病の治療『食事』

糖尿病の治療には、「規則正しい食生活と適度な運動」が欠かせません。
ランニングをしなくてはいけないとか、そんなハードな運動でなくても、糖尿病治療のための運動であればウォーキングでもいいですよ。

むしろ、3食の規則正しい食事の方に力をいれるべき。
毎回の食事をきちんとするのは難しくても、1日単位では栄養バランスとカロリーをコントロールしたいものです。

糖尿病の治療に大切な献立

治療のための食事というのは、なかなか味気ないものになりがちです。
しかし、食事というのはただ栄養を取り込むためだけではなく、コミュニケーションの場でもあるし、ストレス発散や楽しみの場でもあります。

だから、あまりきっちりとカロリー計算したり家族とメニューを変えていると、すぐに燃え尽きてしまいます。
おそらく3食の内容が悪すぎて糖尿病になったというより、間食も大きかったと思います。
まずはそこを正すだけだって十分糖尿病治療には意味があります。

ただし、ある程度のざっくりした目標は必要ですね。
具体的にどの献立がいいというものはありませんが、下の基準値を見て、基本は炭水化物・タンパク質・脂質のバランスをキープしたまま、総摂取カロリーを本来の値にすることを目指しましょう。
最初はざっくりでいいですから。

適性エネルギー
標準体重×25~30kcal
望ましい栄養バランスとエネルギー量
炭水化物 55~60% 4kal/1g
タンパク質 15~20% 4kal/1g
脂質 20~25% 9kal/1g

糖尿病の治療と炭水化物

炭水化物というのは、お米・パン・麺といったものですね。
ある意味、これだけでお腹を膨らませることができます。
仕事が忙しいと、ついついコンビニのカップ麺とおにぎりだけで昼食を済ませてしまいがち。
とくに糖尿病の患者さんは、そのパターンが多いでしょう。

ところが、上の望ましい栄養バランスを見てください。
カロリーとしては、炭水化物は多くても60%にしたいところ。
そう考えると、菓子パンやカップ麺は、それだけでお昼の摂取カロリーの100%に近いですね。

まずはカップ麺と菓子パンで済ませていた昼食を、同じコンビニ食でもおにぎりと惣菜にしてみましょう。
メニューの内容に踏み込むのは、まず炭水化物を見直してからでもよいでしょう。

今までのスタイルを変えるわけですから、いきなりハードなことはできません。
できるところで、効率のよいところから直していきましょう。

糖尿病の治療と飲み物

糖尿病の人で、飲み物をお茶と水だけで過ごしているという人はあまりいません。
逆にそんなに食べないのに、飲み物が原因で糖尿病になってしまうことがあります。
つまり、飲み物は糖尿病を誘発すると言っても過言ではないのです。
では、注意すべき飲み物はなんでしょう?

避けるべき飲み物
缶コーヒー(加糖)
清涼飲料水(スポーツドリンク)
炭酸飲料

どうでしょう?あなたの生活に、この3種類の飲み物が必須になっていませんか?これらの飲み物、特に清涼飲料水と炭酸飲料にどれだけの糖分が含まれていると思いますか?

飲み物に含まれる糖分
グレープジュース500ml 角砂糖16個分
コーラ500ml 角砂糖16個分
スポーツ飲料500ml 角砂糖6個分

これをゼロにするだけで、糖尿病治療としてはとても進歩です。
食事の内容を治すのが難しいとしても、この3種類の飲み物だけは絶対に辞めてくださいね。
この3つは糖尿病治療にタブーですから。

糖尿病の治療とお茶

上でも述べて来ましたが、飲み物は糖尿病治療にはとても重要な位置をしめます。
基本の飲み物はお茶の類にしておきましょう。
もし甘味のある飲み物を摂るのなら、それはおやつとしてカウントすべき。
トクホの○○とかでなくても、普通の緑茶や麦茶・ウーロン茶で十分。
紅茶だってストレートなら香を楽しめるし、いいですよね。

糖尿病の治療と玉ねぎ

糖尿病には玉ねぎが効く!!とか、血液をサラサラにするとかよく聞きますね。
ネットで少し検索するだけでも、この手の記事がたくさん出て来ます。
いくら糖尿病だからって、何もわざわざ玉ねぎだけを摂る必要はありません。
そもそも、戦前の人は玉ねぎばっかり食べていた訳ではないのに、糖尿病になっていません。
結局は、飽食の時代だからです。
糖尿病は生活習慣病なのですから、玉ねぎだけ頑張って食べて血糖値を下げようという考え方は捨てましょう。
とにかく、規則正しい生活と少し質素な食事にするだけでいいのです。

まとめ

糖尿病の治療において、食事はとても重要な要因になります。
まずは飲み物から改善して、それが習慣として身についたら食事内容を一工夫してみる。
それも慣れたら運動も組み合わせていく…という具合に、段階的に生活に取り入れてみましょう。
生活習慣を変えるのはとても大変なことですから、無理せずに進めるのがポイントです。
ただし、絶対に糖尿病治療のタブーである3種類の飲み物だけは、今すぐに絶ちましょう。
まずは、そこからです。

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